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どうして？ ページ39
いつもなら
「大好きですよ？」僕がそう言えば
「私も」そう返してくれるAさん
どうして今日は
言ってくれなかったんだろう？
「・・・・」
もしかして
僕の事もう好きじゃなくなったとか？
「・・・・」
いいや違う
それなら僕に電話を掛けようなんて
思ったりしない
「・・・・」
それとも職場に
好きな人ができた...とか？
きっと僕より大人で
魅力的な男性はたくさんいる
「・・・・」
いいや違う！
Aさんに限ってそんな事...！
「・・・・」
「シム君...？」
じゃあ、どうして？
「・・・・」
「ねぇ、シム君？」
トントン...
ハッ...！
後ろから一之瀬さんに肩を叩かれ
我に返った
「どうしたの？」
不安そうに僕を見上げる一之瀬さん
そうだ...
皆が来てくれてるんだった
「友達は大事にしないと」
Aさんの言う通り
せっかくできた友達、大切にしないと
「なんでもないよ」
「そう？」
「うん」
「しゃあシム君も、アッチに戻ろ？」
キッチンで電話をしてた僕
一之瀬さんに手を引かれ
皆がいるリビングへ戻った
近所のスーパーで買ったお菓子やピザ
お総菜がのったテーブルを囲んで
リビングの床で寛ぐ友人達
「チャンミン
お前彼女とラブラブだな(笑)」
僕が戻ると、その中の一人
田崎圭吾が声を掛けてきた
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作者名：ami
| 作成日時：2014年2月1日 23時
