笑えるなんて嘘 ページ15
ちょっとホコリ臭い資料室
アイツと二人で資料を探す
「え〜と、どれだ...？」
「あっ、チャンミンこれじゃない？」
「そうですね、届くかな？」
背の高いアイツが背伸びをするんだけど
あと少しのところで届かない
「チャンミン
これに乗って取るよ」
私は隅に置いてあった脚立を持ってきて
足を掛けた
「Aさん、危ないから僕がやります」
「大丈夫だから
チャンミンは下で受け取って？」
そう言って脚立にのぼり
資料をアイツに渡し始めた
でもこれがなかなか重たくて...
最後の資料を取り
振り返ってアイツに渡す瞬間
「うわぁっ...！」
「Aさんっ！」
バランスを崩して脚立ごと倒れてしまった
「...ッ」
痛ったぁ〜
目を開けると、なんとアイツの腕の中
目の前にはアイツの広い胸...
「...ご、ごめんっ！」
慌てて体を離そうとした
私の目に飛び込んできたのは
少し乱れたシャツの隙間から見えた
...キスマーク
ちょうど胸の真ん中あたり
小さく、一つだけ...
「・・・・」
突然目にしたキスマークから
目を離せないでいると
「Aさん？」
アイツが私の顔を覗き込んできた
「...ぁっ」
そこでようやく見られている事に気付いたのか
アイツは小さく声を上げると
乱れたシャツを素早く直し立ち上がって
私の腕を掴み立たせてくれた
「・・・・」
俯いたまま何も言えない私と
「...どこか、ぶつけましたか？」
少し不安気にそう言うアイツ
ほら...
だから二人になんてなりたくなかったのに
「...大丈夫、行こうか」
資料を抱えて歩くアイツの少し後ろで
私は下を向いたまま
涙を堪えるのに必死だった
笑えるなんて嘘...
今すぐ大声で泣き出したくて
たまらなかった
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ゆき(プロフ) - あー！オレンジ色の教室、好きだわ！ (2020年7月1日 20時) (
レス) id: 24fba8a938 (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - ゆきさん» ゆきさん、黒板でいいんですかー！(笑)どうせなら「私」になってアイツに死ぬほど抱き締められちゃって下さい！(≧▽≦) (2017年6月18日 21時) (レス) id: b01a6839fe (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - オレンジ色の教室の黒板になりたい私 (2017年6月18日 17時) (レス) id: 0c3ca6793d (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - のりのりさん» のりのりさん、私も手直ししながら若いっていいなぁと羨ましくなっちゃいました。辛い想いをした後は幸せも甘さも倍増ですよね。キュンキュンして頂けて嬉しいです！ (2016年5月7日 10時) (レス) id: 08257c9958 (このIDを非表示/違反報告)
のりのり(プロフ) - はぁ( ´ ▽ ` ) 青春ですねぇ… 恋ってステキ( ´艸｀) 辛い思いの後の すっごい幸せ！ キュンキュンがたまりません！ (2016年5月4日 0時) (レス) id: 21fe8feb28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ami
| 作成日時：2013年5月22日 16時
