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写真3 ページ6
「ねぇ、Aさ〜ん」
お揃いのカーディガンを着るのを渋る私に
しつこく食らい付くアイツ
「この時期、平日の動物園は空いてるから大丈夫ですよぉ」
いやいやそういう問題じゃないだろ
「ね？」
だから小首を傾げるのはヤメテッ！
「せっかくお揃いなんだし...」
せっかくって...
私は自分の分は買ってない
「結愛もママに着て欲しいって言ってますよ」
言うわけないだろっ！
そうツッコんで
バウンサーに座ってる結愛に視線を落とすと
お揃いのカーディガンを着た結愛が
アイツと同じクリクリした瞳で私を見上げていた
うっ・・・
「・・・・」
さすが、親子だね...
「ねぇAさん」
来るか...
「お願い...」
来るよね...？
「ダメですか...？」
来たーっ！！
必殺うるうる攻撃！！！
捨てられた仔犬のような瞳で
私の顔を覗き込んでいる
顎を少しだけ引いて
私より背が高いはずなのになぜか上目遣い
素晴らしい程絶妙なバランス
最近思う
アイツは私が断れないのをわかってて
やってるんじゃないかって...
「お願い...Aさん」
「・・・・」
ダメだ・・・
「ね？」
「・・・・」
またしても負けた・・・(勝つ気あるの？とか言わない)
「...着替えてくるよ」
ヨロヨロと寝室へ向かう私の後ろで
「やったぁー！！
ゆぅらぁ〜、ママも着てくれるって〜」
子供のように喜ぶアイツの声が聞こえた
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作者名：ami
| 作成日時：2013年11月15日 8時
