アイツが教えてくれたこと7 ページ32
アイツが私に教えてくれたことは
これだけじゃない
「A...」
名前を呼ばれて
泣きたくなるくらいの幸せを感じること
「A...」
「んっ、チャンミン...」
「僕を...Aでいっぱいにして？」
触れ合う事で
想いを伝えられるということ
「A...(笑)」
私にも、自分以外の誰かを
幸せにできる力があるということ
それから
「はっ、ッ...Aっ」
「チャンミンッ...」
この世には、二人だけで分かち合える
特別な時間があるということ
そして何より...
「愛してる...A」
私に生まれてきてよかったと
心の底から感謝できること
これが
アイツが私に教えてくれたこと
誰よりも愛しい
「チャンミン...」
あなたが
私に
教えてくれたこと
「チャンミン、私も愛してる...」
.
「ねぇ、Aさん」
「なに？」
「次に産まれてくる子は男の子と女の子
どっちがいいですか？」
「う〜ん、どっちだろう...」
「僕はね、また女の子」
「どうして？」
「だって男の子だと
きっと僕、毎日嫉妬しちゃうから」
・・・はい？
「Aさんのこの腕に当然のように抱っこされて、Aさんのこの胸を当然のように独り占めにして...」
言いながら
サワサワ触るの、やめてくれない？
「あーっ！！考えたら悔しくなってきたっ！
これは僕のものっ！」
ちゅっ...
「Aさんは僕だけのものっ！」
ちゅっ...
「そうだよね？Aさん？」
私の胸元から、クリクリとした瞳で
少しだけ不安そうに見上げてくるアイツが
可笑しいんだけど可愛いくて
「ふふっ、そうだね(笑)」
アイツの頭を
ぎゅうっと強く、胸の中に抱え込んだ
「...ふふっ、僕のもの(笑)」
私の胸に頬を埋め
目を閉じ幸せそうに微笑む
かわいいアイツ
ねぇ、チャンミン
いつまでも
いつまでも
ずーっとこのまま
私だけの
かわいいチャンミンでいてね
「チャンミン」
「ん？」
「だーい好きだよ(笑)」
☆おわり☆
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作者名：ami
| 作成日時：2013年11月15日 8時
