かわいいアイツ短編集2☆Changmin☆ (ページ24)

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笑った罰1 ページ24

最近、結愛の人見知りがひどくなってきて

初めて会う人や久しぶりに会う人の顔を

これでもかというくらい眺めたり

時にはベソをかいたりするようになった

そんな結愛が

自分には笑顔を見せるのが(当たり前だろ！)

可愛くて仕方ないのか

アイツは結愛がベソをかくと

それはそれは嬉しそうに結愛を抱き締める

ところが・・・

どういう訳か

結愛が久しぶりに会ったお隣の町田さんには

珍しく人見知りをしなかった

その日

私達がスーパーへ買い物に行こうと家を出ると

ちょうど町田さんも出掛ける予定があったらしく

乗り合わせたエレベーターの中で

声を掛けてきてくれた

「結愛ちゃ～ん、久しぶり(笑)」

普段ビシッとスーツを着こなしている姿からは

想像できない程の笑顔で

私の腕の中にいる結愛に笑い掛ける町田さん

子供好きらしく

いないいないばぁであやすなどして

結愛を笑わせてくれた

「いやぁ～、ホントに可愛いですね(笑)
家に連れて帰りたくなっちゃいましたよ」

「ダメです...」

...ん？何か言った？

「今度一日、預かっちゃおうかな(笑)」

「絶対ダメです...」

確実に

何か言ってるね

「いいよね～、結愛ちゃん(笑)」

「...よくありません。
結愛は僕とAさんの子です...ブツブツ」

町田さんの言った冗談に

私の後ろでブツブツと呟やくアイツの声

「・・・・」

「じゃあ、結愛ちゃんまたね(笑)」

エレベーターが下に着き

町田さんは笑顔でエントランスを出ていった

さて、と...

後ろから感じる、ただならぬ気配に

恐る恐る振り返ると

・・・やっぱり

思いっきり口を尖らせ

拗ねているアイツがいた