催眠術3 ページ3
いつもとは全く別人のAさん
「ここも...」
「あっ...」
ダメ...！！
目眩を起こしそうな程気持ちいい感覚に
「...ッ...んっ」
体が震え
A...
頭の中がAさんでいっぱいになっていく
だから僕はすっかり忘れていたんだ
Aさんが「お仕置きだよ？」
そう言っていた事を
「ぁっ...Aっ...」
すっかり熱くなってしまった身体
「はぁ...」
もうダメ
「ねぇ...」
「ん？」
Aさんが欲しくて堪らなくて
「A...来て？」
小さくお願いすると
Aさんが僕の体からパッ！と離れた
「...え？」
どうして？
「これはお仕置きだよ？
だからこれでおしまい」
クスッと意地悪に笑うAさん
これで...終わりなの？
「・・・・」
そんなの無理！
僕は、立ち上がって僕の側を離れようとする
Aさんの手首を掴みグイッ！と引っ張った
「え...？」
その瞬間、バランスを崩して
僕の上に倒れ込んだAさんの顔を両手で包む
「お願い...来て？」
下から見つめる僕を
じっと見つめ返す、くりっとしたまぁるい瞳
まるで子供のように無垢な
Aさんの澄んだまぁるい瞳
堪らない...
そんな顔をされたら
ますます我慢なんてできない
「Aを...ちょうだい？」
たとえ催眠術にかかっていたとしても
AさんはAさん
どんなAさんだって
僕にとって
この世で一番愛しい人に変わりはない
だから
「お願い...ダメ？」
次の瞬間、Aさんの顔色が変わった
「えっ？あれ？どうして？」
どうやら催眠術が解けたらしい
ソファの上
ほぼ裸の僕の上に乗っかってる自分の状況に
気付いて
「あっ...///」
顔を赤くした
いつものAさんだ
「耳まで赤くなってる、可愛い...」
恥ずかしそうに顔を横に背けるAさんが
可愛くて堪らない
もう限界
「早く来て？お願い
もう我慢できない...」
Aさんは必ず僕の事を受け止めてくれる
今まで催眠術にかかっていて
「...Aのせいだよ？」
突然僕にこんな事を言われても
「チャンミン...」
いつだって僕を優しく甘えさせてくれる
僕だけの人
その可愛い耳にそっと囁いた
「早く...責任とって」
恥ずかしそうにしながらも
「んっ...」
「はぁ、A...」
ほらね
やっぱり僕を甘えさせてくれるんだ
そんなAさんを
僕は狂おしい程
「愛してる...」
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作者名：ami
| 作成日時：2013年11月15日 8時
