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アイツの誕生日3 ページ42
寝室の壁に掛けられた
大きさの全然違う二つのカーディガン
ベッドの上で私を抱き締めながら
「早く春にならないかな...」
そう呟くアイツ
そのセリフ
今ので一体何回目だろう
お揃いが好きなアイツに
今年は結愛とお揃いのカーディガンを
プレゼントした
春先に着るのにちょうどいいヤツ
さすがに私の分は恥ずかしくて
迷った挙げ句
結局ポチッとクリックするのはやめた
ぬくぬくと温かい布団の中
トクン...トクン...
微かに感じるアイツの鼓動
私を安心させるその愛しい心音に
「Aさん？」
「...ん？」
「眠いの？」
「...うん」
今にも眠ってしまいそう
そんな私のおでこに
ちゅっ、と優しくキスをしたアイツは
「おやすみ、A...」
そう言って優しく私の髪を撫でた
大好きなアイツの手
大好きな...
気持ちいい...
「今日はありがとう。
本当に幸せだったよ...？」
「...ぅ..ん」
大好きなアイツの手が
何度も何度も
優しく私の髪を撫でるのを感じながら
スゥ...
私は眠りに落ちた
ねぇチャンミン
幸せなのは...
幸せなのは、私の方だよ
たとえ数日後に
「ん？なにコレ...？」
チャンミン宛に、恥ずかしい私の分の
カーディガンが送られてきても...ね(笑)
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作者名：ami
| 作成日時：2013年10月10日 13時
