同窓会5 ページ33
「よかったね」
玉木君がいなくなって
側に来たみながそう言った
「A、中学の頃
ずっと気にしてたもんね玉木君の事」
「うん」
ホント、よかった
今更でもわだかまりが解けて
「みな」
「なに？」
「誘ってくれてありがとね」
「どういたしまして」
「「...ふふっ(笑)」」
二人で顔を見合せ、笑った
「A、私ちょっとそこで休憩してくるね」
「うん、大丈夫？」
「大丈夫」
流石に疲れたのか
みなが休憩スペースに行ったので
私はトイレに行く事に
「...あ、お疲れ様！(笑)」
中に入ると
ちょうど巡回中のあやがいた
「あA、どう楽しんでる？」
鏡を拭いているあやと鏡越しに会話をする
「うん、おかげさまで(笑)」
「そっか、それよりA」
「なに？」
「シムのヤツ、休憩の度にAの様子を見に行ってるんだけど」
「え...？」
見に...行ってる？
「料飲の人から聞いたんだけど
宴会場のバックヤードから覗いてるみたい」
マジで...？
「さっきなんか
泣きそうな顔で戻ってきたけど大丈夫？」
いやいや、大丈夫ではない気が
「ホント...
Aの事になるとどうしようもないヤツ」
あやが呆れたように呟いた
「じゃあね、最後まで楽しんでってね」
「うん、ありがとう...」
出ていくあやを見送る
それにしても、ヤバイ・・・
泣きそうな顔って
確実に玉木君とのやり取りを見られてるよね
「・・・・」
この後自分の身に
起こるであろう事態を想像して
「はぁ...」
私は深〜いため息をつき
会場へと戻った
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作者名：ami
| 作成日時：2013年10月10日 13時
