私の不安 ページ26
アイツの両親と一緒に
賑やかに過ごしたお正月も終わり
いつもの日常が戻ってきた
もうすぐ5ヶ月になる結愛は
最近少しずつ離乳の準備を始めている
とは言っても
まだ野菜スープを飲むくらいなんだけど
「はい、結愛〜食べようか(笑)」
イスに座ってスタンバっている結愛の元に
野菜スープをもっていくと
よこせよこせとバタつく手足
そんな結愛を見る度
私の頭をある不安が過る
「はい結愛、今日はこれでおしまいね」
「ふぇっ...」
お皿を片付けた途端
まだお腹が空いてる結愛は
今度はミルクを早くよこせと泣き出す
「お待たせ〜」
グズグズと泣いてる結愛に
急いでミルクを持っていった
すると...
「んっくんっく...！」
小さな顔を真っ赤にさせて
すごい早さでミルクを飲んでいく結愛
途中飲み込むスピードが追い付かなかったらしく
「コホッコホッ...」
目に涙をためてむせ始める始末
「・・・・」
―数時間後―
「ただいま〜(笑)」
今日も愛しの旦那サマがご機嫌でご帰宅
「いただきまぁ〜す(笑)」
身支度を整えると、すぐさま満面の笑みで
私の作ったご飯を食べてくれる
幸せ...(笑)
「んっく、んっく...」
見下ろすと腕の中には
一生懸命ミルクを飲んでる結愛
「ふふっ(笑)」
可愛い
しかし、あっという間に飲み終わり
まだ足りないとグズグズし始めた
「・・・・」
「うん！おいしい」
目の前でハムスターになるアイツと
ミルクが足りないとぐずる結愛
そう...私の不安は
結愛がアイツのように
大食いになったらどうしよう、という事
アイツと違って結愛は女の子だし
はぁ...
心の中でため息をついた私に
追い討ちをかけるようにアイツが言った
「おかわりぃ！」
「・・・・」
不安を煽るアイツの行動に
なかなかお茶碗を受け取れない
「ん？」
そんな私を小首を傾げて見つめてきたアイツ
その顔は可愛い
可愛いけど
今日はちょっと一言だけ言わせて？
「...ホント、チャンミンよく食べるよね」
「うん、だってAさんの料理美味しいから(笑)」
「・・・・」
「んー？結愛〜結愛もまだ足りないのかなぁ？
パパもまだ足りないでちゅよぉ」
相変わらず結愛はぐずっている
だけど
右目を細めて笑うその笑顔を見たら
「そっか...ありがとう(笑)」
私は山盛りのご飯茶碗とミルクを持って
「お待たせ〜(笑)」
二人の元に向かった
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作者名：ami
| 作成日時：2013年10月10日 13時
