新婚旅行21 ページ21
ホテルに戻るとすぐに
「昨夜のような事にならないよう
今夜は僕が先に入りますからっ！」
アイツにそう言われ
言われるまま後から入ったバスルーム
この後の事を考えて
少しだけドキドキしながらシャワーを浴び
上がろうかと思っていたら
バンッ！
勢いよくドアが開いて
なんとアイツが入ってきた
「えっ？ちょっ...チャンミン？
さっき入ったでしょ？何で？」
突然の事に驚く私を無視して
シャワーの下に立ったアイツは
グイッ！強引に私の腰を引き寄せると
いきなり激しいキスをしてきた
「チャン...ッ、待っ...」
こんな所で...
「もう待てない...」
耳元で囁いたアイツ
「A...」
唇が離れないよう、空いてる手で私の頭を包み
再び唇を重ねてきた
力強いアイツの両腕から
逃れることなんてできなくて
突然の事に戸惑いながらも
繰り返されるアイツのキスに
チャンミン...
徐々に何も考えられなくなっていく
力強い腕とは対照的な
蕩けるようなアイツのキスに
膝から崩れ落ちそうになるのを必死に堪え
アイツの首に腕を回すとやっと離された唇
頭を押さえていた手で私の顔を包み
「A...」
熱を帯びた眼差しで私を見つめたアイツは
私の唇を親指でそっとなぞりながら
「A...もうムリ、ここでシよ？」
そう言って体を繋げてきた
「A、Aっ...」
何度も名前を呼ばれて
「チャンミン、チャンミンッ...」
何度もアイツの名前を呼んだ
流れ落ちるシャワーの下で
とめどなく私の体に響くアイツの
「愛してる...」
シャワーの熱なのか
お互いの熱なのか
それすら
もうわからないのに
「今のは...一昨日の分だよ？」
アイツはそう言った
「え...？」
...てことは
「昨日の分も、あるの...？」
恐る恐る聞く私に
にっこり笑ったアイツは
「もちろん(笑)」
「・・・・」
可愛い顔で笑っていたアイツが
こんなに狭いバスルームで
「A、大好き...」
誰にも見せない男の顔を見せるのは
私だけの幸せ
...だよね？？
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作者名：ami
| 作成日時：2013年9月10日 11時
