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新婚旅行20 ページ20
ロマンティックな余韻を残したまま到着した
タンタラスの丘
ホノルルを一望でき
地元のカップルの
定番のデートスポットとなっているその場所は
「「・・・・」」
思わず言葉を失ってしまう程の夜景が
広がっていた
ゴールドイルミネーションと呼ばれている
その夜景は
数えきれない程の眩い光りを
澄んだ夜空に放っていた
「キレイだね...」
「そうですね...」
アイツと手を繋いで、そう言ったきり
時間が経つのも忘れて眺めていた
キラキラと輝く夜景を眺めていて
ふと思った
目の前に広がる数えきれない程の光の下には
それぞれそこに生きている人達がいて
こんなにもたくさんの人がいる中
こんなにも愛する事ができる人と出会えたのは
奇跡みたいな事じゃないかって
そんな事を考えていたら突然
目の前に広がる夜景がフッと消えた
え...？
その直後
ちゅっ...
唇に感じた温かい感触
アイツが横から覗き込むように
私にキスをした
「幸せ...」
僅かに唇を離したアイツが
小さく呟いた
チャンミン...
私もチャンミンに出会えて
心から幸せだよ
アイツの言葉に応えるように目を閉じた私に
アイツの温もりが再び優しく重なった
ここはハワイ
旅の恥はかき捨て
瞼を閉じても鮮やかに甦る
ハワイの夜景を感じながら
アイツと二人
幸せな想いをいつまでも重ね合った
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作者名：ami
| 作成日時：2013年9月10日 11時
