新婚旅行11 ページ11
「ねぇチャンミン
今日は一日中泳ぐんでしょ？いい天気だよ」
「・・・・」
「ほら、チャンミンも昨日買った水着着てみてよ」
「・・・・」
はぁ...どうすれば機嫌直るのかな
今回はなかなか手強い
「ねぇチャン・・・・」
「Aさんも...」
「え？」
「Aさんも...
昨日買った水着着たんですか？」
「もちろん着たよ」
「・・・・」
「ほら、だからチャンミンも...」
ん？アレ？
もしかしてこっちを見てる？
シーツの隙間から
こっちの様子をチラチラ窺ってない？
もしかして
水着が気になるのかな...？
ちょっと確認
「ねぇ、昨日チャンミンに選んで貰った水着
やっぱり可愛いかったよ」
広がるシーツの隙間
やっぱり気になってるんだ
よし！
ちょっと恥ずかしいけど
アイツに出てきて貰う為だ
私は意を決して(大げさ)
着ていたワンピースに手を掛けた
バサッ...
その瞬間
ガバッ！！
アイツは勢いよくシーツを剥いだ
やったね！大成功(笑)
「どうかな？チャンミン(笑)」
「・・・・」
アレ？
反応がない
・・・と思ったら
何も言わずにベッドを降りたアイツは
私のところにやって来て
ぎゅうっときつく私を抱き締めた
「可愛い...ホントに可愛いです！」
さっきまであんなに拗ねてたのに
でも、嬉しいな
「ふふっ、ありがとう(笑)」
しばらく私を抱き締めていたアイツが
...ん？
私の首の後ろのリボンを
「A...」
パラ...
ほどいた
え？ちょっと
「ちょっと待って...」
まさかの展開に慌てる私の耳元で
「待てない...」
そう囁いたアイツの唇が
ちゅっ...
首筋を這った瞬間
pipipipipi...pipipipipi...
アラームが鳴った
ピタッと止まるアイツの動き
・・・ほっ、よかった
「チャンミン、ホントにもう行かないと
ご飯に間に合わないよ」
「はぁ...」
アイツはわざとらしい程のため息をついて
体を離し、ほどけたリボンを結び直した
「わかりました...続きは今夜ですね」
今夜...
「・・・楽しみにしてます」
え...？
「可愛い、赤くなってる」
ちゅっ...
アイツは固まる私の頬にキスを落とし
昨日買ったおニューの水着を手に
パウダールームへ入っていった
私はしばらく固まったまま動けなかった
なぜってアイツが
「僕を起こさなかった罰として
今夜はAさんが僕を抱いて下さいね...」
そう囁いていったから
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作者名：ami
| 作成日時：2013年9月10日 11時
