続かわいいアイツ 4☆Changmin☆ (ページ8)

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何度目かわからない約束ページ8

やっぱりジャガイモがないと気付いた時に

買いに行けばよかったんだ...

私は鞄からお財布だけ取り出して

「A？どこ行くの？」

「コンビニっ！」

幸哉にそれだけ返してコンビニへ走った

家から歩いて5分程のコンビニまでダッシュして

到着するなり一目散に野菜コーナーに向かった

「ハァハァ...あった」

よかったぁ～

すぐにお会計を済ましコンビニを出ると

「ハァハァ...」

息を切らしたアイツが立っていた

「チャンミン...」

「ハァ...Aさん」

「どうしてここに？」

「幸哉君に聞いて...
あんな態度とっちゃったから気になって」

「そっか...ごめんね？
家に帰ったらすぐに作るから」

ジャガイモの入った袋を見せた

「もういいです...」

「え...」

「Aさんの事だから
作れなかった理由があったんですよね？」

「うん...幸哉がコロッケ食べたかったみたいで...帰ってきたらジャガイモが全部茹でてあって」

まるで幸哉が悪いみたいな言い方

サイテー

「ごめん、こんなのただの言い訳だね...」

「言い訳？」

「だってチャンミンなら
ジャガイモがないとわかった時点でコンビニに走ってるでしょ？」

アイツは少しだけ切なそうに笑うと

私が持っていたコンビニの袋を手にして

右手をこっちへ差し出した

「Aさん、お腹が空いたから帰ろう？」

「...ごめんね、チャンミン」

その手を取れずに佇んだ

すると勢いよく私の体を引き寄せたアイツが

ふんわり優しく抱き締めて言った

「僕はAさんのコロッケも大好きです...」

「チャンミン...」

アイツの背中に回した手

背中が汗で、濡れていた

「ありがとう...チャンミン」

手を繋いで歩く帰り道

「ねぇチャンミン、デートしよっか？」

今日のお詫びも兼ねてアイツをデートに誘った

「ホントですか！」

嬉しそうな顔

「うん！どっか行きたい所ある？(笑)」

「実はずっと、Aさんと行きたいと思ってた所があるんです」

「え、どこ？」

「どこだと思いますか？」

イタズラっぽく私の顔を覗き込む

「どこだろう...」

考えるけど

「わかんない」

「夜の水族館ですよ」

「夜の水族館？おもしろそう！」

「はい！(笑)」

アイツが笑顔で小指を差し出した

すぐに交した

もう何度目かわからないアイツとの約束

「楽しみだね、チャンミン」

「そうですね」

アイツと二人

幸せな気持ちで家までの道を歩いた