続かわいいアイツ 4☆Changmin☆ (ページ26)

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水色の軽自動車ページ26

仲直りした夜から数日経って

今日、アイツと幸哉はアイツの運転する車で

幸哉の新居探しに出掛けている

当初は休日に私が付き合う予定だったんだけど

「僕が行きます」

そう言って譲らないアイツに

押し切られてしまった

早番だった私

「部屋が決まったんだ。
お世話になったお礼に奢らせて」

幸哉からの電話を受けて

ホテルの近くで迎えを待った

「あっ、来た来た(笑)」

道路の向こうに見えてきたのは

もちろん私の車

なぜって

アイツは自分の車を持っていないから

以前アイツに車が欲しいか尋ねたら

「欲しいですけど...二人なら軽で十分だし、いつか子供ができたら新しい車を買いましょう」

そういう返事が返ってきた

一応元人気モデルだし

アイツくらいの年の男の人が軽を運転するのは

少なからず抵抗があるだろうに

周りの目...

世間体を全く気にしないアイツが

やっぱり愛しい

少しだけ窮屈そうな水色の軽自動車

私に気付いたアイツが

満面の笑みで車を端に寄せた

「Aさんっ！」

素早く運転席から出てきたアイツ

「お疲れ様！(笑)」

嬉しそうに笑って

後部座席のドアを開けてくれた

そんな、自分で乗れるのに

「ありがとう、チャンミン(笑)」

「ほっんとチャンミンさんはAが好きなんだね(笑)」

笑顔で車に乗り込むと

助手席の幸哉が少しだけ呆れたように笑った