早く帰ってきて ページ15
今日は一日中ずっと同じ事を考えていた
洗濯をしてても
掃除をしてても
どうにもならない過去に嫉妬した事を
謝りたかった
幸哉の気持ちを受け入れ抱き合っていた事を
謝りたかった
眠れないほど嫉妬して
「忘れた事ないよ...」
アイツの言葉に涙が出たけど
そんな事はもうどうでもよくなっていて
自分勝手でも
とにかく傷つけた事を、謝りたかった
だからチャンミン
早く帰ってきて...
そんな中、夕飯の支度を始めた私に
メールが届いた
アイツからだった
何だろう...
不安と期待、ドキドキしながらメールを開いた
-仕事が終わったら隼人と飲みに行って来るので、夕飯はいりません-
早く帰ってきて欲しかったのに
アイツは家に帰って来たくないのかな
寂しさと不安に襲われた
まぁでも、隼人と飲んで
少しでもアイツの気が晴れるなら...
そんな事を思いながら夕飯を作り
「ただいま〜」
帰ってきた幸哉と二人で夕飯を食べた
幸哉の様子はいつもと全く変わらなくて
「今日チャンミンさんは？」
「友達と飲みに行ってるよ」
「かぁ〜、羨ましい！
俺も友達誘って飲みに行くかな〜」
なんて明るい声で言っていた
ご飯もおかわりまでしてペロッと平らげ
「ごちそうさま〜、美味かったよ(笑)」
エクボを作ってご機嫌だった
正直、幸哉の悩み事は気になったけど
アイツの事もあるし
本人から打ち明けられるまで
そっとしておく事にした
「そろそろ寝るね、おやすみ」
「おやすみ〜」
寝る時間になっても
アイツは帰って来なくて
だけど、昨夜ほとんど眠れなかった事もあって
私はすぐに眠りに落ちた
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作者名：ami
| 作成日時：2013年8月7日 12時
