涙が零れる笑顔 ページ18
翌朝、ようやく許してくれたらしいアイツは
ベッドの中で私を腕に抱えて
「ふふっ、Aさん(笑)」
嬉しそうに私の名前を呼んだ
「なに？チャンミン」
「ふふ、ただ呼んだだけです(笑)」
「何それ？変なの(笑)」
でも、幸せ...
「ふふっ...僕だけの」
ちゅっ...
「Aさん」
ちゅっ...
唇にキスを落とすアイツの目つきが変わった
・・・ヤバイ
このままだと仕事に間に合わなくなる
「チャンミン、ご飯作るからもう起きないと」
「ご飯なんていらないです」
イヤイヤそんな事言ってどうせまた...
ぐうぅ〜〜！！
ほらね？
「ふふっ、作ってくるね(笑)」
「はい...お願いします///」
真っ赤な顔で弱々しくお願いするアイツ
アイツの腹の虫は
本人よりも空気が読めるらしい
今朝は珍しく幸哉も早く起きてきて
「「「いただきま〜す」」」
全員で朝食を囲んだ
「あっそうだ。今日早速友達と飲みに行くから夕飯はいらない」
幸哉がパンをかじりながら言った
「わかった。チャンミンも遅番だし...
今日は簡単な物にしよっかな」
そう返した私の唇に
ペロッ...
柔らかい感触
「え...」
「ジャムがついてた」
「「・・・・」」
私の唇の端に付いていたジャムを
舌で舐め取ったアイツに言葉を失う私と幸哉
「どうしたんですか？食べないんですか？」
「あ...食べ、ます」
再び幸哉がパンをかじった
ちょっとちょっとちょっと〜！
幸哉がいるのに！！
「Aさんも早く食べないと仕事に遅れますよ」
でも、そんな事気にも留めないアイツは
「はい！(笑)」
笑顔で私の口元に
プチトマトを差し出してきた
そんなアイツを見て
すかさず幸哉が冷やかした
「いやぁ〜、チャンミンさん
そんなにAの事が好きなんですか？(笑)」
「好きだよ？」
真顔で即答
「Aさんの為なら死んだって構わない」
チャンミン...
それを聞いて一瞬目を丸くした幸哉
「ホントですかぁ〜？」
全く信じていない様子
「本気だよ？僕は嘘はつかないよ」
「そうなんだ...」
まだ少し疑っている
確かにこんな事を聞いても
大抵の人は幸哉みたいに信じないと思う
だけどアイツは嘘はついていない
だって本当に
私を命がけで守ってくれた事があるから
「チャンミン...ありがとう」
震える声でそう言った私に
ふんわり微笑んだアイツの顔は
思わず涙が零れてしまう程
...優しかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 498人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ami
| 作成日時：2013年8月7日 12時
