約束の日5 ページ31
見上げると
あ〜キレイな花火
・・・がよく見えない
なぜって、神社の木がジャマだから
「Aさん、こっち」
すると突然
アイツが私の手を掴んで歩き出した
人混みの中を
手を繋いですり抜けるように歩いていく
「ここって...」
アイツに連れていかれて着いたのは
神社から少し離れたところにある小さな公園
他にあんまり人もいなくて
ちょっと穴場的な感じ
お祭りのしゃぎりの音色も少し遠く聞こえる
「何でこんなとこ知ってるの？」
「...前に、来たことあるから」
あっ、また...少し寂しそうな顔
...ヒュ〜〜〜
その時、花火が上がる音が聞こえて
ドーン
パラパラパラ...
今度ははっきりと
夜空に浮かぶ色鮮やかな花火が見えた
「綺麗な花火ですね...」
「そうだね」
「今日の花火は、特に綺麗に見えます」
「そうだね」
そう答えて
何気なく隣にいるアイツに目を向けた
花火に照されて
一瞬明るくなるアイツの横顔
「...キレイ」
「そうですね(笑)」
花火が上がる度に
明るく照らされるアイツの横顔
それがあまりに綺麗で目が離せないでいると
アイツが私を見下ろして
ふわっ...
と優しく微笑んだ
その瞬間、自分でも分からないけど
なぜか涙が零れそうになって慌てて上を向いた
「...(笑)」
私を見つめていたアイツも花火を見上げて
最後の花火が終わるまで
ずっと二人で手を繋いでいた
.
帰り道
「ちょっとチャンミン食べ過ぎ！
まだ私一口しか食べてないんだけどっ！」
「ま、待って下さい！あと一口だけっ...」
アイツと二人
一本のイカの丸焼きを食べた
なぜって
それが最後のひとつだったから
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 599人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ありか(プロフ) - 何度も何度もここに来てますが、やっぱり相変わらずここのチャンミンが好きです。ホリミヤという映画を観て、アイツに会いたくなって。本当にamiさんは最高ですね！ (2022年1月4日 1時) (
レス) @page41 id: d377e3d345 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - もう何度目かも忘れるくらい読み返しているこのお話。大好きです。ここのチャンミンは、主人公共々、独立した可愛らしいステキなカップルですね。読み返すたびに新しい発見があり、毎回ワクワクして読んでます。 (2020年7月1日 19時) (レス) id: 24fba8a938 (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - 沙羅さん» 紗羅さん、こちらこそありがとうございます。そう言って頂けて作者として嬉しい限りです。続きも随時公開していきますね！初々しい二人をどうぞ楽しんで下さい。 (2020年6月25日 12時) (レス) id: ec23a73c19 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ありがとうamiさん！何度、読んでも大好きなお話です。 (2020年6月25日 7時) (レス) id: e4567639fe (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - ゆきさん» ゆきさん、わぁ、三度読み返して下さってるんですね！嬉しいです。顔面管理も嬉しいお言葉！(*^^*)先程下書きが終わりましたので続きを更新できると思います。いつもありがとうございます。 (2017年6月18日 21時) (レス) id: b01a6839fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ami
| 作成日時：2013年4月28日 0時
