黒い天使は双黒に拾われたそうです

act4 夕闇少女 ページ5

《此処からは夢主side》






目が覚めると私は誰かの腕の中にいた






『ここは…』






太「ポートマフィアの本部だよ」





私が小さく呟いた事への返答が聞こえたので、その方向を見ると、片目を包帯で巻いた男の人だった






今度はこの男の人に買われたのかな…？






私の手が小刻みに震える
すると、それを察したのかその男の人は頭を撫でてくれた






『…⁈』






太「もう大丈夫だよ…此処には君を傷つける物は無いから」






そう言ってその男の人は微笑んだ






『本当、ですか？』






太「嗚呼、よく頑張ったね」






男の人が撫でてくれた手は暖かくて優しくて…何処か懐かしく感じた






『その…助けてくれて有難う御座います…えっと…』






太「私は太宰治だよ…君は？」






『えっと…A、銀波Aです』






太「可愛い名前だね」






太宰さんは優しく微笑んでそう言ってくれた







中「オイクソ鯖ァ、いい加減仕事しやがれ」






太「小型犬はキャンキャン吠えないでくれる？」






中「んだとコラァ‼」






太宰さんが帽子を被った赤毛の人に怒られている
仲良しさんなのかな？←






『えっと…仲良しさんでもけんかはだめですよ？』






(((((可愛すぎるわ‼)))))






太宰さんは私を下ろしてくれた






太「ちょっと待って可愛すぎて死ぬる」






中「仲良しさんじゃあねぇよ…」






安「仲良しさんって何なんですか反則でしょう」






織「可愛いな」






どうしたんだろう…？






『えっと…帽子さんは何て言う名前なんですか？』






中「(クソッ帽子さんとか可愛すぎて俺の理性が…)中原中也だ」






『ちゅーやさんですか、私はAです‼』






太「あ‼中也だけ名前呼びなんて狡い‼私も呼んでよAちゃん‼ね？」






安「狡いですよ太宰君‼私も呼んでください‼」






織「俺も呼んでくれないか？」






この後、安吾さん作之助さんの事を紹介してもらい私は作之助さんの所で預かってもらう事になった。

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