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いつも通りの朝
顔を洗って化粧を始めた
ちらっとソファの横に見えたのは
昨日の濱田部長のネクタイ
A「……渡さないとだよね……」
カバンの中にいれて
身支度を済ませて、
家を出た
通勤ラッシュの電車は
何年乗っても慣れなくて
A「はぁ〜」
「せーんぱい」
A「……小瀧くん！おはよう」
望「おはようございますA先輩この線だったんすね｣
A「小瀧くんこそ」
望「最近引っ越したんすよ…」
彼はさりげなく
私の後ろに立ってくれた
望「ほんま混んでますね」
A「うん」
望「そうや！先輩帰りも同じ方向なら飯行きません？」
A「えー」
望「もちろん先輩の奢りで♡♡」
A「やだよー笑」
望「嘘ですやん笑」
小瀧くんのおかげで憂鬱だった
満員電車も
少し気が晴れた気がした
会社について
エレベーターに乗り込んだ
崇裕「おうお二人さんおはよう」
望「濱ちゃん！♡♡おはようございます」
A「おはようございます」
ネクタイを渡すタイミングを
見失ってカバンをギュッと握った
．
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作者名：凛星 | 作成日時：2018年12月10日 19時
