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淳太「おう！遅かったな？仕事忙しんか？」
A「まぁぼちぼち年末だしね」
淳太「まぁそやな〜すっかり関西弁も抜けて」
A「まぁこっちでの生活も長くなってきたしね」
淳太「そーいえば幾つになったん？」
A「25」
淳太「彼氏は？」
A「おらん……淳太くんは？｣
淳太「ん？ほれ」
そう見せられたのは左手に輝く指輪だった
A「結婚したんだ」
淳太「おん」
A「奥さん大丈夫なの？」
淳太「当たり前やん。妹みたいなもんやろ？」
A「うん……でも……淳太くんは私の初恋だけどね」
ちょっと笑って見せた
私だって大人になったんだ
淳太「初恋な笑」
そう言って笑った淳太くんは
すこし
すこしだけ
遠い目をしていた
淳太「俺は……初恋だけやないで？……ずっと心の中におんのはAやで｣
A「でも今は奥さんが1番でしょ？」
淳太「ん？それはどうやろな？」
なんて言いながらコーヒーをすすった
淳太「飯は？」
A「まだだよ｣
淳太「軽く行くか？」
A「明日もあるし今日は辞めておこうかな？」
淳太「……おん、送るわ。車やし家どのへん？｣
A「〇〇らへん」
淳太「割と近くやな」
A「うん」
淳太はサラッと会計を済ませて
歩き出した
淳太「すぐそこやら」
A「ずんた」
淳太「うん淳太な」
A「なんであの日何も言わずに引っ越したの？」
淳太「Aが俺以外の大事な男ができたからかな……｣
“嘘やで”ってゆった淳太くんは
目を伏せて笑った
車に乗ってる間も
昔話に話が咲いて
あっとゆーまに家に着いた
A「ありがとう」
淳太「……なぁ俺もすぐ離婚すんねん…」
A「え？」
淳太「独身に戻ったらまた誘うから」
A「……え？待って離婚って？」
淳太「……性格の不一致ってやつやな」
A「そっか……じゃぁおやすみ」
淳太「おんおやすみ」
そういって
頭をポンポンと撫でてくれた
A「おやすみ」
そういって淳太くんの車を見送った
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作者名：凛星 | 作成日時：2018年12月10日 19時
