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私に跨る小瀧くんは
妖艶な顔で私を見下ろす
望「A……綺麗」
A「んっ……」
静かな部屋にこだまする
小瀧くんに
溺れていく
深く深く
望「……なんで泣いてんねん」
A「わかんないっ！」
自然と流れ出した涙は
止まる事をしらずに
次々と溢れ出す
望「……今日はやめとくな」
苦しそうに
顔を歪めた小瀧くん
A「ごめん……」
望「……嫌やった？」
A「ちがう！！！そうじゃない！！」
望「じゃぁなんで！！！」
いっつも余裕そうな小瀧くんからは
想像もつかないような顔で
望「なんで俺の事見てくれへんの…こんなにすきやなのに……」
A「……ごめん」
望「ごめんちゃうねん！！……すきなんやろ？……濱ちゃんのこと」
A「わかんない」
望「分からへんわけ無いやろ……濱ちゃんのネクタイやろ？かばんの中に大事そうに入れて……」
A「……」
望「俺やダメなの？……ダメやから……泣いたんやもんな……ごめん……でも」
小瀧くんの声を遮るように
インターホンが鳴った
望「いってき」
A「うん……はい……あっ……」
望「濱ちゃん……」
小瀧くんは何を考えてるの？
ピッとオートロックを解除するボタンを押した
．
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作者名：凛星 | 作成日時：2018年12月10日 19時
