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なんてたわいもない話を
カイトとしてたら授業のチャイムだ。
クリパ誰が来んのかな、とか
あいつ気づいてないだけで意外とモテるんだよな
誰かに告られたりしないかな、
とかそんなことばっか気にして
授業の内容なんて1ミリも入ってこない。
すると、遠くから俺の名前を呼ぶ声が聞こえる。
「…於!玲於!!」
え!?は?
俺の方を心配そうに
Aが見てる。
てかクラスからの視線が痛い。
『え、なに。』
「なにじゃなくて!
当てられたよ?今。教科書読まないと!」
あ、俺Aのこと考えすぎて
当てられたのに気づかなかったのか。
いつも当てられても具合悪いんで。とか
何かしら反応するから
心配してくれた、、のか?
だとしたらやべえよ。
テンションあがる。
まあテンションが上がったからと言って
読むわけじゃないけど。
安定の仮病使うよね。
これ常識←
『先生、頭痛いんで保健室行ってきます』
教室の後ろのドアから出て
保健室行くと見せかけて屋上に行く。
大の字に寝っ転がって
ぼーっと空を見上げる。
何分くらい屋上にいたんだろう。
気づいたら寝てたらしい。
目を開けると見覚えのある
愛嬌のある、俺の大好きなやつの顔が。
俺は起き上がると
『…なに。』
好きなやつの前だと素直になれない俺。
「なにじゃないよ!!
授業中いつもは寝てるはずの玲於が起きてたし
当てられたのに気づかないし
おまけにすっごい不機嫌そうな顔でなに。とかいってくるし!!」
ほっぺを膨らましながら
キーキー言ってくるA。
動物か?お前は。
俺が黙ってたら
「…どしたの?元気ない?」
さっきと同じ顔。
『いや、別に。
ちょっと考え事してただけ。』
なんてはぐらかしてみる。
だってこんな可愛い顔
直視できないし。
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作者名:ポポポ | 作成日時:2018年1月5日 1時