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玲於side
『じゃあさ、今日の夜。△公園で会える?
その時聞くから。』
俺は感情をぐっと堪えた。
Aは頷くだけだった。
そしたらA。
「ねえ玲於。1回だけ。1回だけ
だ、抱きついてもいい…?」
びっくりしたよ俺。
でもそれほど辛いんだなって思って
『いいよ。』
って言った。
そしたらこいつ俺の左肩に頭乗せてきて。
俺に顔は見せてないけど泣いてる。たぶん。
そんなに辛かったのか。。
なんて思いながらこいつの背中に手を回した。
そしたらA
「っあのっねっ…私ねっ」
泣いてる声を必死に押し殺して話すA。
俺は背中に回した手で力強く抱きしめた。
「人に迷惑かけたくなくてっ…
それでねっそれでっ…」
頑張って話してくれるA
俺は思わず
『いいよ。俺にだったらなんでも言え。
でも今は、落ち着いてから話せ。いつでも聞いてやるから。な?』
これが今の俺に一番出来ること。
俺はこいつの彼氏じゃないから
歯止めを効かせるしかなかった。
小さい時からずっと一緒にいるA
こいつが俺に抱きついて来たのは
友達として?幼馴染として?
それとも。期待してもいい?
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作者名:ポポポ | 作成日時:2018年1月5日 1時