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#11 ページ11

玲於side




『じゃあさ、今日の夜。△公園で会える?
その時聞くから。』


俺は感情をぐっと堪えた。
Aは頷くだけだった。

そしたらA。

「ねえ玲於。1回だけ。1回だけ
だ、抱きついてもいい…?」



びっくりしたよ俺。
でもそれほど辛いんだなって思って



『いいよ。』




って言った。
そしたらこいつ俺の左肩に頭乗せてきて。
俺に顔は見せてないけど泣いてる。たぶん。

そんなに辛かったのか。。

なんて思いながらこいつの背中に手を回した。

そしたらA


「っあのっねっ…私ねっ」

泣いてる声を必死に押し殺して話すA。
俺は背中に回した手で力強く抱きしめた。


「人に迷惑かけたくなくてっ…
それでねっそれでっ…」



頑張って話してくれるA
俺は思わず


『いいよ。俺にだったらなんでも言え。
でも今は、落ち着いてから話せ。いつでも聞いてやるから。な?』


これが今の俺に一番出来ること。
俺はこいつの彼氏じゃないから
歯止めを効かせるしかなかった。


小さい時からずっと一緒にいるA
こいつが俺に抱きついて来たのは
友達として?幼馴染として?


それとも。期待してもいい?

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設定タグ:佐野玲於 , GENERATIONS , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ポポポ | 作成日時:2018年1月5日 1時

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