運命が5つ ページ6
其れから数分間背中を擦ってもらいようやく正常な呼吸が出きるようになった。
「大丈夫か?」
「ありがとうございました...」
お礼を言いながら背中を擦ってくれた人の顔を見る。
其の瞬間
私はあっという間に知らない感覚で心が埋め尽くされていくのを感じた。
藤納戸色の瞳に吸い込まれていく。
時間的には一瞬だったのかもしれないが私にとって其の時間は数時間にも及ぶものだった。
「俺は錆兎だ。」
「私は猫爪A」
幼少期に叩き込まれたポーカーフェイスで何とか名前を伝える。
「A、宜しくな。
Aはさっき鬼を斬っていたように見えたが鬼殺隊なのか?」
「私は鬼殺隊じゃないよ」
「どうしたんだ錆兎」
此の声は!
「鱗滝さん」
炭治郎や義勇さん、錆兎や真菰の師範だ。
使うのは水の呼吸。
「聞いてください。
Aが鱗滝さんのような刀を使わずに鬼を斬ったんです!」
「A?」
「あ、私です...
此の籠手みたいなもので頚を斬りました。」
そう伝えると鱗滝さんの顔が驚きの色に染まる。
「刀で斬っていないだと?」
「はい」
「錆兎はAが呼吸のようなものを使い鬼の頚を斬っていたと言ったな?」
「はい!」
「もう1度見せてみろ」
「へ?」
「お前が使った技であの木を切ってみろ。」
「は、はい!」
猫の呼吸壱の爪
ー時猫ー
【ザッ...】
《此れは...!》
「確かに其のようだな。
A」
「はい」
「鬼殺隊に入る気はあるか?」
鬼殺隊...
さっき鬼を一体斬っただけで動けなくなる私が?
けど私は前世自身の意思ではなかったとしても大勢の人に迷惑をかけた。
其れを少しでも償いたい。
「入りたいです!」
「そうか。
なら儂に着いてこい。
着いてこられたのなら認めてやろう。」
そう言うが早いか鱗滝さんはさっさと歩き出してしまった。
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翠遥奈雪(プロフ) - ニャンコさん» ありがとうございます!!!! (2020年10月25日 15時) (レス) id: 5baed18305 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコ - あ、続き良かったです!!!!!!!!!! (2020年10月25日 14時) (レス) id: 7d4ce4c580 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコ - 花………………………………………では…ない。 (2020年10月25日 14時) (レス) id: 7d4ce4c580 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコ - あー………………………………………おん。。(意味深) (2020年10月25日 14時) (レス) id: 7d4ce4c580 (このIDを非表示/違反報告)
奈雪(プロフ) - CHARAさん» こ、この世には知らなくて良いこともあるんですよ(目逸らし) (2020年9月7日 16時) (レス) id: 5baed18305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奈雪 | 作成日時:2020年5月18日 9時