【鬼滅の刃】元・怪盗は運命を盗むようで

運命が２５つ ページ27

「お二人さん熱いねぇー！！」

「よっ、御両人！！」

「こりゃあ久しぶりに尊いもの見させてもらったわ！

持ってけ男前と美人な姉ちゃん！！

これは俺からの門出祝いだ！」

などと気付けば私や錆兎の手にはたくさんの贈り物？があった。

「A、少し目を瞑ってくれないか」

「了解〜」

そして私は静かに目を閉じた。

耳に響く小さなリップ音

私の混乱が抜けきらないうちに

「・・・似合ってる」

私の頭にキラリと光ったのは綺麗な簪。

ブーゲンビリアの花がモチーフとなっていて桃色の石...ローズクォーツがあしらわれている。

２つの花と石の言葉が持つ意味を知っていた私は顔が紅くなるのを隠すことが出来なかった。

ブーゲンビリアの花言葉は

あなたしか見えない

ローズクォーツの宝石言葉は

真実の愛

完全に油断していた錆兎の耳には自分からではない軽いリップ音が届いた。

「さっきのお返し。

されるとは思わなかったでしょ？」

悪戯っ子のように無邪気に笑うAの姿を見て愛しさと可愛いという気持ちが混ざりあい自らも顔を紅くさせたのだった。

数秒後、再び大歓声が響く。

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