運命が24つ ページ26
「・・・本当に、良いの?
私は、女の子らしくもない。
他の人みたいな綺麗な手じゃない。
錆兎は、私で、良いの?」
怖い、怖いよ。
「Aが良い。
Aは今のままで充分愛らしい。
Aは今までその手で何人の命を救ってきた?
Aのその手は努力の証だ。
Aの手は誰よりも綺麗だ。
・・・Aは俺のこと、嫌いなのか?」
錆兎が不安そうな目で見つめてくる。
そんなこと、あるはずがないのに。
「違う。
好きだよ、大好きだよ。
初めて会ったときから大好きだよ。
好きだよ。
大好きだよ。
この世界のなかで誰よりも錆兎のことが大好きだよ...」
私の、鍛えぬかれたポーカーフェイスでも隠しきれないほど顔が紅くなっていくのが分かる。
「俺も、この世界のなかで誰よりもAを愛してる。
何も問題は無いだろう?
改めて、A
・・・俺の手を、取ってくれないか?
俺の隣に、いてくれないか?
俺と、全ての生涯を共にして欲しい。」
その言い方は、狡いな。
最後は、懇願だなんて。
「はい。
宜しく、お願いします...」ポロポロ
分かってはいたけれど涙が止まらない。
嬉しくて、幸せで、暖かくて
此れが風船のようにパチンと割れてしまわないか少し、怖い。
けど
「宜しくな、A!!」ニコッ
そんな心配は、不必要だと悟った。
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翠遥奈雪(プロフ) - ニャンコさん» ありがとうございます!!!! (2020年10月25日 15時) (レス) id: 5baed18305 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコ - あ、続き良かったです!!!!!!!!!! (2020年10月25日 14時) (レス) id: 7d4ce4c580 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコ - 花………………………………………では…ない。 (2020年10月25日 14時) (レス) id: 7d4ce4c580 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコ - あー………………………………………おん。。(意味深) (2020年10月25日 14時) (レス) id: 7d4ce4c580 (このIDを非表示/違反報告)
奈雪(プロフ) - CHARAさん» こ、この世には知らなくて良いこともあるんですよ(目逸らし) (2020年9月7日 16時) (レス) id: 5baed18305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奈雪 | 作成日時:2020年5月18日 9時