紅梅の衣 ページ3
学園長...
もう一回馬でひいてもいいかな？？？
「だからお断りしますと何度も言っていますが！！！！？？？
折角の提案は大変有難いですが貴方は言語能力の低下著しいのでさっさと保健室に帰った方が宜しいかと思います！！
あとおらはこごが良いんだ！！！！」
「そうだど！
さっさどロイソさ帰れ！！
Aは毒リンゴ食わさぃでも渡さねはんでな！！！！」
「あぁ我が美しき姫よ...
何と言う野蛮な言葉遣いなのでしょうか。
既に此処の毒に侵されはじめているのですね。
どうか私の手をお取りください。
姫の為ならばどんな呪いでもはね除けて見せましょう」
此の言葉遣いが、野蛮？
「此れは私の故郷の言葉遣いだ馬鹿にするな！
私の...
おらの為さ何がしてえんならロイソさ帰ってその面二度どおらに見せるんじゃねぇっ！！！
その小綺麗な顔面潰してける！！」
「ひ、姫！？
かくなるうえは力ずくでも...！！」
「あらAじゃないの」
「ヴィルさん！？」
「アンタは...
ロイソの人間ね。
アタシ達のAに何か用かしら？」
「勿論だとも！
私は貴様らの悪の根城に捕らわれた姫を助けに馳せんじたのだ！
さぁ、姫！！」
ブチリと何かの切れる音がした。
「んだがら行がねぁーっつってっぺが！！
このアンポンタン！！
話聞げ！！」
そう怒鳴った直後私の顔は恐らく青くなった。
取り敢えずミスった。
ヴィルさんの前で使ってしまった。
「全く...
そっちではレディの扱い方も学ばないのかしらね？
レディがこんなにも拒否しているのに無理矢理連れていく正義の味方が何処にいて？
ルーク」
「ウィ！！」
「へ？」
そう間抜けな声を最後にロイソの奴は地に伏した。
「・・・ﾊｯ！
此れは睡眠薬！！」
「ムシュー・リュビ、其の美しき陶器の肌に触れられてはいないかい？」
「はい、ありがとうございました。」
「ノン！
美しきレディの為ならお安いご用さ！」
「ヴィルさんもエペルもありがとう」
「寮生がレディの扱い方も分からないような輩に迫られてるのを見て放っておける訳無いじゃない。
・・・ちょっとエペル何してるの！？」
「何って...
Aの嫌がるようなごどすたはんでヴィルサンさ習った毒振りがげでらだげだよ？」
「何て言ってるのかは分からないけど許可するわ」
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作者名：奈雪 | 作成日時：2020年10月14日 18時
