【ツイステ】エンドを狂わせしその少女 (ページ2)

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白い衣ページ2

A・クレナイ

冒頭から落下なう。

飛行術してたら誤ってと言えば聞こえは良い。

実際は珍しい鳥がいて近くで見たくて手を伸ばしたら其処に足場が無かった。

つまり自分から落下したのさ！！

「・・・此れは流石さヤバいな。

まだサバナクローの人達の耳全員触ってねぁーのに死ぬのがおらは。

未練だらだらだがらサバナクローさ化げで出でけっぺがな。

其れどもバルガス先生のどごにすっぺが」

なぁんて刻々と地面に激突する残された時間を悠長に過ごしていたら

「大丈夫か！？」

真っ直ぐな琥珀の瞳と

空も地も全部染め上げる雪の白銀

多分、此の瞬間から

私は２色に魅了されたのだろう。

キラキラ、チカチカ。

そんな音と光が私の視界と聴覚を支配する。

琥珀の瞳に私が写っている事に気付いた時

言葉に出来ないくらいの気恥ずかしさと

甘くて、心地好くて、どこか甘酸っぱい果実を食べた気がした。

そして

「琥珀ど白銀...

こいなにも綺麗な色があるだなんて知らねがった」

「ど、どこか打ったか？」

あ、ヤベ。

うっかりいつものが出てた。

ヴィルさんに怒られる。

「A、大丈夫！？」

「平気だよエペル。

ジャックが助けてくれたから。

ジャック、ありがとう」

「いや、礼を言われるようなことはしてねぇから」

その少し照れたような笑みにまた視界と聴覚が支配される。

エペルに保健室へ連行された後も心音が鳴り止むことはなかった。