【ツイステ】獅子の剣と成りし少女は (ページ4)

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貴殿こそが導ページ4

そういえば今日は...

「その日(・・・)だったな」

「・・・」ｺｸﾘ

「おいで」

軽く腕を、広げる。

ポスっという軽い音と共に視界が艶のある黒髪に覆われた。

「お前は凄いよ、“ジャミル”

お前が努力して其の力を手に入れてた事は他人は知らないし気付いていない。

けど其の努力の過程は消える事はない。

今はただのジャミルだから我が儘や愚痴を言ったってバチは当たらないぞ」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

「・・・俺だって、１番になりたい。」

「そうか、ジャミルは１番になりたいのか。

ジャミルは頑張ったもんな。

私の級友の中の１番はジャミル何だが...

お前の求めている１番とは少し違うだろうか。」

望まずに従者をするのは苦痛だと思う。

何故好きでもない奴の為に自分の命を捨てなければならないのか

自分を殺さないといけないのか

自分の心まで騙さないといけないのか

私は自分から望んで従者の役目をもらっている。

レオナの為に死ぬなら本望だ。

けれどジャミルは其れを生まれてから義務として定められた。

誰かの為に命を捨てなければならないということを。

「お前は凄いよ、ジャミル。

お前は本当に凄いやつだ。」

心は違えど同じ従者として私は素直に尊敬している。

毒に関する知識

体術や回転のはやい頭

生まれたときから命を狙われ続けてきたカリムを此処まで生かして自分も五体満足で今此処にいる。

本当に、凄いな。

それからジャミルは少しの間無言で頭を撫でられた後気恥ずかしそうに礼を言いながらその場を去っていった。

言い忘れたがジャミルは定期的に私のところへ来てメンタルケア(？)をしているのだ。

正直効果があるのかは分からないがジャミルの目の奥にあるナニかが少しだけ晴れているような気がするので良いことにしている。

まぁレオナも鼻が利く獣人なので蛇臭いと文句を言われるのは目に見えているので匂い消しは必須。

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