暴れ妖精が３６人 ページ37
詠唱が完成した途端
私の左目は黄金と紅が混ざったような不思議な瞳に
瞳孔は竜の如く縦長に
顔の左半分...
否
“左半身全て”を覆うのは黒い竜の鱗
頭からはどんな強靭な盾をも貫きそうな黒い角が生えてくる
漆黒の翼が自由に空を駆けることを私に赦す。
私の胸から溢れてくる感情は
恐怖でも
未知の感覚による戸惑いでも
全てを壊してやりたいという破壊衝動でもなかった。
ただただ懐かしい。
左半身はマレファスの姿だ。
文字を
魔法を
家族の温もりを教えてくれたマレファス。
「竜の力では、無いな。
言うなれば
「ドラ、ゴン...？」
「面白い。
竜の娘か...！！」
「面白いことになってきたのう。」
飛べ。
リーダーの元まで飛べ。
リーダーの背後にいる謎の奴だけを消すんだ。
リーダーは絶対に傷つけるな。
先ほどのことが嘘のように攻撃が避けられる。
リーダーの間合いに入るのは容易かった。
「お前...」
「ギルドは家族だ。
知らないから私は手をのばす
楽しい事も悲しい事も全てとまではいかないが、ある程度は共有できる。
それがギルドだ
一人の幸せは皆の幸せ
一人の怒りはみんなの怒り
そして...
一人の涙はみんなの涙なんだよ。
ズルしたことは許せないけど、な？
今は少し眠れ」
レオナにそう語りかける彼女の姿は戦闘狂の彼女ではなく
慈愛に満ちた優しい表情だった。
｢覆せない世界など、全て砂に変えてやる...！
全部無意味だ。
何もかも...！
俺が、王、に...！｣
そんな言葉が届いたのかは分からない
けれど
レオナの翡翠の瞳が、静かに閉じられる。
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奈雪(プロフ) - 音色さん» ありがとう！ (2020年8月16日 11時) (
レス) id: 5baed18305 (このIDを非表示/違反報告)
音色(プロフ) - 奈雪さん» 大丈夫！更新頑張ってね！(ツイステ知らなくてごめんだけど) (2020年8月16日 8時) (レス) id: 74078a68de (このIDを非表示/違反報告)
奈雪(プロフ) - 音色さん» ごめんよ... (2020年8月16日 8時) (レス) id: 5baed18305 (このIDを非表示/違反報告)
音色(プロフ) - 奈雪さん» そっかぁ…それはしょうがないね… (2020年8月16日 8時) (レス) id: 74078a68de (このIDを非表示/違反報告)
奈雪(プロフ) - 音色さん» そうなんだよ...何か半角にしてって書かれてた文字を半角にしたけど反映されないんだよ... (2020年8月16日 8時) (レス) id: 5baed18305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奈雪 | 作成日時：2020年8月16日 1時
