【ワンピース】意地悪な貴方と無関心な私 (ページ14)

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12話ページ14

貴「うー……知らない人から食べ物をもらうもんじゃないね……美味しくないや……」

若干、言っていることはズレているがAはあの不思議な果物を食べてしまったことを心底後悔していた。

口にした瞬間口の中に広がる甘いとも酸っぱいとも苦いとも辛いとも言えないとにかく変な味に舌が腐ってしまうかと思ったらしい。

貴「お父様ーー！！ただいまーー……？？」

オベ「！！A！」

父親の元に帰ってくると顔色が真っ青になっている父親と同じような顔色になっている家臣達が集まっていた。

貴「お父様……？」

オベ「A……正直に言うんだよ？……この国の宝である『悪魔の実』を食べたかい？」

貴「悪魔の実……？」

オベ「こんな形と色をした果物だよ……」

悪魔の実、と言われる聞きなれない果物の書かれた紙を見たAは一瞬で頭が真っ白になってしまった。

自分が食べた果物と同じだったからだ。

オベ「その様子だと……食べたんだね…」

貴「違うの！確かに食べちゃったけれどアレは……貰ったの！」

悪妖精1「オベイロン様！！確かに姫君が宝物庫から盗み出し食べておりました！」

貴「違う！！そのおじさんから貰ったの！」

先ほど会った妖精に罪を着せられるA

必死に否定をするAに向けられる軽蔑と怒りの目。

もう誰もAに味方するものなどこの場にいなかった。

そして、大好きだった父からの冷たく冷酷な一言がAのそれまでの心の中にあった何かが粉々になり消えていった。

オベ「お前は罪を犯した…娘といえど目を瞑る事は出来ない…これから私とお前は赤の他人だこの島を出て行け」

貴「…………え？」