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1年前の3月31日____
この日は僕が盲腸の手術をして、術後の経過を診てもらうために病院に来ていた。
その時に1冊の本を拾った。
タイトルは____『共病文庫』
1ページ目。
3月10日
今日から日記を書く事にした。
日記の名前は「共病文庫」。病気と共に闘うって事でつけた名前。
この日記は家族以外誰も知らない。
私は膵臓の病気でこの1年もつかどうかだってさ。
死にたくないな。大切な人を悲しませたくない。
メンバーにいつか言わなきゃ。でも、いまは言わないでおこう。
____
A「あぁ!見ちゃったでしょこれ!って、とっきー君だっけ?」
とっきー「確か…Aさんだよね?」
A「そうそう!久しぶりだね!」
とっきー「こんな所で何やってるの?」
A「検査だよ。 診てもらわないと死んじゃうし…。そういうとっきーくんは何してるの?」
とっきー「僕は、盲腸の手術をしてもらったから、診てもらいに来ただけ」
A「そっか!今のお仕事何してるの?」
とっきー「んー…フリーター…。親父の仕事を手伝ってるけど…」
A「フリーターなら話は早いね!とっきーくんマネージャーとかって興味ない?
1年後に今のマネージャーが契約終わるから代わりにきてよ!」
とっきー「興味がない。それに僕がマネージャーなんて、無理だ。」
A「やってみなきゃ分かんないじゃん。」
とっきー「Aさんって昔から変わらないね。」
A「んー。そういうのよく分かんない。そんなことより明日、○○駅きてね。絶対!」
この日から僕の日常が変わり始めた。
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作者名:ぽんちゃん | 作成日時:2017年8月11日 0時