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「わたし、すのーまんに入ってもよかったのかな」
「…お前、まだそんなこと言ってんの？怒るよ？」
「だって、」
いままでいろんな批判を受けてきた。
でもそれは凄く真っ当なことで、
言われてもしょうがないことだった。
「じゃにーずでさ、女の子…女の子っていう歳でもないか、女がいること自体受け入れられないのにさ、それが好きなグループで自分の好きな推しと絡んでるの見たら、やっぱりいい気にはならないじゃん」
「そんなことねーよ」
「みんながそうだとは思わないけど、でももしかして？とか、まさか、とかいろいろ考えちゃうじゃん。だから絶対ダメなんだよ、グループ内では特に、」
「…、」
「なのにさ、」
「うん、」
泣き止んだはずの瞳にじわじわと涙が溜まっていく。
「言えねぇの？」
「え？」
「口に出すと認めるみたいで言いたくねぇんだろ」
誰よりもグループのことを考えてきたAのことだ
だからこそ言えないってのも凄く分かるよ。
「言わない、言いたくない」
「…まぁ、Aが言いたくないってんなら無理に言わせないけど、ただなぁ…いい加減吐き出さないとキツいぞ？」
どの辺とどうなってんのかまでは分かんねぇけど、
ここまで考え込むなんて
俺の知らないとこでよっぽどいろいろあんだなーって。
「ちょっとだけ寂しい、」
「え？」
「なんだよお前、なんか娘を嫁に出す気分だよ」
「…なにそれ、結婚もしてないのに娘どころじゃないでしょ」
いつかは聞くんだろうなと思ってた話
だけどまだまだ先のことだって勝手に思い込んでた。
しかもメンバーかよ、
全然知らない人よりよかったのかもしんねーけど。
ほんとによかったのかは分っかんねーけどさ！
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作者名：ぽんこ | 作成日時：2022年11月19日 22時
