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「ちなみにその質問言ってみてよ」
「えっとね、大きいのが好きって答えたら、
じゃあわたしのがおっきくなったら、
わたしのほう好きになってくれる？ってのと、
わたしって答えてたら小さくてもわたしのこと好き？って」
「あはは、うざいねー」
「なんでよ、うざくないでしょ」
「もし彼女に聞かれたとしてもうざい質問」
「え、そんなに？」
それってさ、もう永遠のテーマっていうか。
好きな人ならどっちでもいいって、
世のほとんどのオトコが思ってることだよ。
それを聞きたがる女の子の気持ちも
分からないでもないんだけどね、
Aはそもそも間違った比べ方してるから
正直めんどくさい。
「Aだってどっちを選ばれても納得いかないんでしょ、そんな質問するだけ無駄だよ」
「そんなことないもん」
「じゃあふっかにでも聞いておいでよ」
「たつは絶対おッぱいって言うよ」
言うかな？Aって言いそうだけど。
「じゃあ翔太…はやめとこ、ラウールに聞いてみたら？」
うん、ラウールに聞くの面白そう。
「え、訴えられないかな？」
いや、訴えられはしないだろうけど、
「どっち選ぶか気になるじゃん」
ニヤリと挑発するような笑顔を作って。
単純なAは、すぐにその気になるから扱いやすい。
意気揚々とラウールの元へと向かう後ろ姿を
軽く嘲笑って、こっそり動画の準備をした。
Aってさ、たまーにこんなふざけて
心底ばかなことを本気で言い出すから、
うざいけどそれ以上に面白いから楽しませてくれるよね。
(うはは、ラウールがチクるから照に叩かれてやんの
俺、しーらないww)
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作者名：ぽんこ | 作成日時：2022年11月19日 22時
