紅一点は密かに愛される。に。 (ページ27)

今日:10 hit、昨日:1 hit、合計:218,373 hit

　ページ27

　
　
　
黒「なにあれ、デキてんの？っ、いた！」

桃「こーら、バカなこと言わないの」

黒「だって！」

赤「化粧落とさせてるだけだよ」

黒「そうだけど、」

黄「翔太が厳しいのはお前も知ってんだろ」

橙「…たしかにAちゃんほっといたら
なんもせぇへんしな、」

動揺を隠しきれない康二くんも、

無理やり自分を納得させるように呟いた。

分かるよ、二人とも。

雰囲気ヤバかったもんね、でもそれを

お兄ちゃんたちの前で言うのはタブーなんだ。

だからここは末っ子の僕が何にも知らないことを強調して。

「Aちゃんの美肌は
しょっぴーのおかげで保たれてるもん、ありがたいよね」

紫「ラウよく分かってんじゃん」

緑「二人と違ってラウはおりこうさんだ」

頭の良いお兄ちゃんには

それが気づかれちゃったみたいだけど、

とりあえずここはこれで一旦終わりってことになるはずだったのに。

青「ほら、化粧水」

「ん、」

青「いいもん使ってんだからちゃんとやれよ」

「翔太が無理やりさせるんじゃん」

青「おぉ、そうだよ、ありがたく思え」

「はいはいどうもありがとー」

青「なんだその言い方、っとに、手がかかるオンナだよ」

リビングに戻ってきた二人が

周りの空気なんて読みもしないで変わらずイチャつくから。

「僕、お風呂入ってこよーっと」

フォローを放棄してそれぞれのことやり出した

お兄ちゃんたちに続いて、その場を逃げ出した。

リビングを出る前に見ためめと康二くん。

凄い顔してたなw

二人がどれだけ本気なのか分かんないけど、

しょっぴーだけじゃなくてお兄ちゃんたちには

敵わないってちょっとだけでも自覚できたかな？

(かわいそうだけど、これが現実なんだよ。
ってことは言わないでおくけどw)
　
　
　