白。 ページ26
「今日みんな泊まってく？」
AちゃんからOKもらって、
まさかのみんなでお泊まり。
布団は人数分ないけど、
リビングのラグは毛足が長くてふかふかで。
全然雑魚寝でいいじゃん！って。
せっかくだからみんなで寝ようってことになった。
なぜか数人のお兄ちゃんたちが着替え持ってて、
年下組の三人と＋αがコンビニで下着とか
飲み物とかお菓子とかたくさん買って帰ってきたら。
「え、Aちゃん寝ちゃったの？」
Aちゃんがソファに横になってぽやぽやしてた。
「ねてない、まだねてないから」
まだって言ってるじゃん、これ絶対寝るやつw
黄「A、風呂入ってこいよ」
「だいじょうぶ、さいごでいい」
赤「寝るならベッド行きなって」
「ねないし、ねるならここでねるもん」
桃「あはは、めっちゃダダこねてる」
橙「きっと楽しいんやろなぁ」
いつになくかわいさが溢れちゃってるAちゃんを
みんながあまやかして、そんな微笑ましい光景に
見てるこっちが嬉しくなる。
青「おい、寝るなら化粧落とせよ」
「わかってるー」
青「分かってねーよ、ほら起きろって」
それなのに美容番長のしょっぴーだけが
厳しいこと言って、
無理やり身体を起こされたAちゃんが
ちょっとだけ拗ねちゃって。
「ねてないのに、」
青「眠たいんだろ、化粧落としてから寝ろよ」
「ねるまえにおとすって」
いつもの小競り合いが始まっちゃった。
青「落とせばすぐ寝れんだろーが」
「もうやだ、しょうためんどくさい」
青「お前のほうがめんどくせーよ、ふざけんな」
「わ、や、はな、おろして」
青「投げ捨てられたくねーなら黙ってろ」
わぁ…、まるでドラマのワンシーン。
juicy sweetie yeah…じゃなくて！
しょっぴーがAちゃんのこと担いで、
たぶん洗面所に連れてっちゃった。
一連の流れとやり取りはほんとにカレカノそのもので、
なんだか見てはいけないものを見た気分。
そう、いつかのあれ。
お兄ちゃんたちは慣れてんのか、
みんなやれやれって呆れてるけど、
…うわっ、めめが難しい顔してる。
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作者名：ぽんこ | 作成日時：2022年11月19日 22時
