紅一点は密かに愛される。に。 (ページ24)

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桃「にゃはははは！なんだよ、それー」

リビングに戻ってきた佐久間くんの大きな笑い声が響いて、その後ろには両手に大きな花束を抱えたAちゃん。

その後ろから得意げな表情で入ってきためめを見て
みんなが大笑いした。

黄「目黒、それって」

黒「もちろん！Aさんへのプレゼント！」

赤「薔薇の花束は俺の専売特許なのに、」

真っ赤な薔薇の花束を持ったAちゃんは
困ったように笑って。

白「めめ、Aちゃんへのプレゼントじゃなくて、
プレゼント交換なんだよ分かってる？」

黒「いや、俺はAさんへのプレゼントで合ってる」

青「ばっかじゃねーのw交換だっつってんだろww」

もうまさにカオス。
めめのとんちんかんな行動に、舘さんは拗ねちゃうし
ほかのお兄ちゃんたちは大爆笑してる。

唯一康二くんだけが、きれいやなぁって
Aちゃんに話しかけてて。

でも見てよ、
Aちゃんどうしていいのか困ってるじゃん。

Aちゃんはズボラさんなんだよ
お花の手入れとか絶対できなくて枯らしちゃうでしょ。

「ねぇ、このタイミングで悪いんだけど、
わたしからもみんなに」

貰った花束はテーブルの上に。
大きな紙袋を持ったAちゃんは
メンバーカラーのリボンが飾られたプレゼントを
一人ずつに手渡してくれた。

紫「開けていいの？」

「ん、ちょっとどうかなとも思うんだけど」

緑「Aがくれるものでどうかと思うことないよね」

赤「用意してるんだったら言ってよ、
俺だってAへのプレゼント準備したのに」

橙「ほんまやで、Aちゃんそういうとこあるよなー」

「いやほんとにどうかと思って、
無理っぽいなら回収するから」

白「わぁ！ジャージ？めちゃくちゃオシャレ！」

中から出てきたのはジャージみたいなスウェット、
胸元には…

「おそろいの、レッスン着なんだけど、」

メンバーカラーのすのマーク。
お揃いのレッスン着ってなにそれ、最高じゃん！

黄「めっちゃいいじゃん」

桃「ピンクのすのマークかわいいー！」

青「センスいいな、動きやすそう」

紫「ありがとねーA」

緑「お揃いっていいね」

赤「こんなサプライズないよ、嬉しい」

橙「Aちゃんありがとう！」

黒「なんでそんなかわいいことすんの」

みんな嬉しくてそれを抱きしめたり早速羽織ったり。

Aちゃんもそれ見てよかったって安心したように笑って。

白「Aちゃんのは？並べて写真撮りたい！」

「あー…うん、」

その返事には違和感、
遠慮がちに出されたAちゃんのそれは。
　
　
　