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青「うわっ、やべぇうますぎる」
桃「ほんと、グラタンとか久しぶり食べた」
仕事も無事終わってAちゃん家。
いつもは悪い癖が出る僕たちだけど、
今日だけはみんなが意識して。
めめなんて飛び出しで出て行った。
たぶん迫真の演技を披露して、
その現場でも巻いてくるんだろうなぁって。
「よかった、全部食べちゃってね。
わたしもう見るのもいやかも」
橙「作りすぎやでAちゃん、
分量バカのレベルちゃうわ」
緑「舘さんが作ったキッシュもおいしいー
こんなすぐにできるもんなの？」
赤「これはね、割と簡単だよ」
「あべ全部食べないでよ、わたしも食べたい」
紫「チキンもあるよ、たくさん買ってきた」
白「おいしー、たのしー！！」
両手にチキン、目の前には美味しそうな料理と大きなケーキ。
みんなで過ごす初めてのクリスマスパーティーは、
楽しくてたまんない。
「ラウ、落ち着いて食べなよ？まだたくさんあるから」
白「ん、Aちゃん今日は呼んでくれてありがとう」
「ふふ、どういたしまして」
にっこり笑って僕の頭を撫でてくれたAちゃんは、
そっと立ち上がってキッチンへ。
それに続いて舘さんが同じように隣へ立てば、
それはもうカレカノ通り越して夫婦にも見えてきて。
いくつかの視線が集まるそこだけが、
なんだか違う雰囲気が漂っていた。
桃「ねぇ！プレゼント交換しよ！」
黄「いいけど…
俺あんま大したもんじゃねーよ、時間なさすぎた」
橙「俺もやで！
ちょっと当日準備するには時間足りひんかったな」
「あ、えっと、ちょっといいかな、」
みんな各自でプレゼントを手に、
何の曲にしようかって話してるとき。
Aちゃんはこれまた申し訳なさそうに言葉を発して。
どうしたの？って聞いたタイミングで、
インターホンが鳴り響いた。
「あ、めめかな、ちょっと行ってくる」
桃「俺も行くー」
今日一日で垣間見るAちゃんの遠慮がちな態度、
そこにはどんな意味があるんだろう。
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作者名：ぽんこ | 作成日時：2022年11月19日 22時
