大丈夫、だいじょうぶ。2nd

52 でも、、 ページ5

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分かっとる。


あっくんが私をいじめることはないって。




でも、そう思うと、より一層あのあったかい笑顔が


胸を締め付けてくる。




そんな顔を見せるくらいやったら、最初っから


いじめんでほしかった。





ねぇ、あっくん。覚えとる？



関ジュの時、ファンからのアンチが来てて、でも迷惑かけたくなくて

なんもなかったように、うその笑顔を見せとった時、



1番最初に異変に気づいてくれたん、あっくんやねんで？



私、嬉しかってん。




冷たかった心臓が、あっくんの優しさに触れる度、





暖かくなっていって。




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でも、その優しさが腕のアザを見る度に





また、心臓を冷たくさせる。







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あぁ、嘘やってんなぁ。



あの優しかったんは、全部私を信じさせるための罠やってんなぁ。





って。






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人間ってな？単純やねん。


1回でも優しくされると、信じてまうし


1回でも見放されると、悲しくなる。





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今でも覚えてる。



殴られた時の望の目。蹴られた時の大毅の目。

暴言をはかれた時のりゅうとともくんの声。

精神的に追い詰められた時の淳くんとあっくんの顔。




そして、

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何にもしてこなかった、崇にぃの悲しい顔。





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それが一番、私を苦しめてた。

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