大丈夫、だいじょうぶ。2nd

51 2人目 ページ4

.




家に帰って、すぐにベットにダイブする。


「はぁ、あんなこと言うてしまったけど、

どーしたらええんやろ、」



あの時は、望を不安にさせたくなくて言うただけ。


自分だってホンマは怖い。


「いやいや、これからや。


今日は、あの人んとこも行きたいし。」


そう、今日は、2人目んとこも行ってくる。


ソロになってから、仕事少ないんよ。



えっと、今日は、舞台の練習やったよな。


さっきみたいに案内してもらって、


楽屋にとーちゃーく！


ｺﾝｺﾝ

「しつれーします」



2人目、桐山照史


桐「A、来たんか…」



あっくんは、何でもかんでも、溜め込みすぎやねんなぁ


「珍しーな。あっくんが自分から弱いとこ見せるとか。」


よほど、無理してるってことか。


ｷﾞｭ


桐「俺、バラバラはいやや…」


「あっくんはそのまんまでおり。」


桐「え？」


「あっくんは、そのままでええ。

無理したり、溜め込んだりしてんでええと思う。

そのままが好きやもん。」


桐「A…」


「しゃーないから

私が何とかしてあげるわ！


それより、ごめんなぁ。冷たくしたり、優しくしたりして。


突き放そうとしてみたんやけど、やっぱり無理やったから。




あっくんは、大丈夫。」


ｶﾞﾁｬ
ﾊﾞﾀﾝ




出ていくとき、あっくんの顔は見いひんようにした。



きっとあったかい顔をしとるから。









あの優しい顔が、今は深く胸に突き刺さる。

52 でも、、→←50 1人目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す