大丈夫、だいじょうぶ。

25 決心 ページ25

黒田side

あれから、Aは

病院に運ばれた。

看「ある程度の処置は完了しました。

部屋は306号室の部屋です。」

萌「はい、ありがとうございます。」

看「ねえ、あなたは、Aちゃんの友達？」

萌「あー…はいそうです。」

看「そうなの！嬉しいわ」

嬉しい？

萌「あの、Aとは…？」

看「あの子のことはね、9歳の時からしってるの。
…あの子はねパニック障害って言って
自律神経の乱れによるパニック発作が
出る障害を持ってるのよ。」

萌「そ、んなの聞いた事なかった…」

初めて聞いた。7人もきっと知らないだろう。

看「…多分、発作が出ても
黙ってたんだと思うわ。あの子の発作は
他の同じ障害を持ってる子と比べて、
すごく多いの。
酷い時は1ヶ月間ほぼ毎日、
発作が出たりした事もあったから。

あの子、優しいから、
人困らせないようにする事だけを
考えるでしょ？
だから、それが原因かもしれないのよ。」

萌「そ、ですか…」

いや、ちがう。

それが原因じゃない。

きっと、、、

看「あっ、ごめんなさいね
話すぎちゃった。

早く行ってあげて。」


早く行かなきゃ。

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

萌「A？」

「あ！萌。
ごめんね困らせちゃって。」

萌「いや、、、
ねえA、Aの病気って
いじめのせい？」

「ん？違うよ。
私、生まれつき体が弱くて、何かしらの
病気にはなるだろうって、言われてたんよ。

まあ、それがパニック障害？笑」

萌「そ、か。」

「てか、ええの？
萌の私への復讐ってやつ。」

萌「あぁ、忘れてたわ。
いいよ。なんかA見てたらどうでも良くなってきた。」

「へへっなんか、嬉しーわぁ

でもその復讐、私のせいやろ？
ええねんで？復讐しても。

私、怖ないよ？」

萌「ほんとにいいの。
それより、ごめん。あんなことして。

私、ただAに嫉妬してただけだった。
あの7人を独り占めしてるって。
Aが言った通り、私はあの7人のファンだった。」

「そっかぁ、ありがと
話してくれて。それだけで
十分や。これからも、
ジャニーズWESTをよろしくお願いします！」

萌「…はい、その気持ち、
受け取りました！！」

萌+貴方「プッあはははは笑」

「私ら、アホやなあ笑笑」

萌「ほんとに笑笑」



ごめんねA。

貴方と居るのがこんなにも

楽しい物だとは、知らなかったよ。

ありがとう。私に

幸せを教えてくれて。


もう、傷つけない。

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