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10 お兄 ページ10
貴方side
私は今、何でか
叫んでる
こんなに、叫んでるのに
頭ん中は冷静で、
(やっぱり、こんなとこ入らん方が良かったんかなぁ)
なんて、考えとった。
やけど1瞬でも感情的になったら、
止まらんかった。
でもそん時、私の名前を誰かが呼んだ。
そして、私をギュッてした。
私の嫌いな男の人やったのに
その人の匂いは、落ち着いて
その人の声は、懐かしかった。
だから、顔を見なくてもすぐにわかった。
「お兄…大智兄。」
中「おぉ。ちゃんと
覚えとってくれたか。」
「はは笑。当たり前。
てか、ぼく今すごい気持ちわりぃ声出したわ笑」
中「…そんな事ない。
Aは、“おんな”やろ？」
「…でも、ぼくがおんなやったら、
アカンねん。ぼくはもう弱くないから。」
中「うん。そやなぁ
Aは、強いな。身体も
心も。
でも1個弱いもんがある。」
「？それ何？」
中「いつか、分かる。
まだ早いな。」
「そうか。」
ぼくは、大智兄との会話のせいで
気づかんかった。
大智兄の名前を呼んでる
1人の存在に気付けんかった。
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のんたん(プロフ) - はじめまして読ませて貰いました。早く続きがみたいです！続きを楽しみにしてますね！ (2018年8月3日 22時) (
レス) id: 962358cccc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凪渚 | 作成日時：2018年6月7日 17時
