四十二頁目「アンサー」 ページ46
貴「私なんて、周りから
避けてばかりいられる存在で
嫌悪の目を向けられているだけの存在で
なのに…どうして…
…どうして…っ…なんですか…！」
また、目から涙が溢れ出すから
思わず顔を手で覆い隠す
涙でぼやけて、
ギルベルトさんの顔がよく見えない
けど、なんとなく
怒っているような悲しそうな、
そんな顔をしているように見えた
普「…正直最初は、面白半分だった」
私の口から漏れ出す
嗚咽だけが聞こえる空間のなか
ギルベルトさんが不意に口を開いた
言葉は、ぽつりぽつりと文を紡いでいく
普「けどそこにいたのは、
俺様が思っているようなやつじゃなかった
泣き虫だし、気が弱いし
すげーネガティブだし」
…うっ、心に突き刺さる。
普「面倒なやつだと思ったけどよ
しばらくして分かった
お前、凄く弱いんだなってな
ほっといたら消えちまいそうでよ
それは後味悪いしよ。」
本当その通り、大正解。…だけどさ
貴「それだけで…ですか？」
そんなの、自分の利益がない。
自分を犠牲にしてる。
こんな、面倒なお荷物を抱えようとしてる
…どうして？
普「…それだけだぜー
お前みたいなやつを一人で
放っておけるないだろ。
俺様優しすぎるぜー…」
…本当に、お人好しな人だ。
こんなに優しい人がいるんだったら
どうして今まで、巡り会えなかったのだろう
あぁ…いつだって神様は薄情者だ
普「あとお前さ、それやめろよ」
貴「…それ？」
普「自分を悪く言う癖だよ」
癖か、確かにそうかもしれないけど
貴「…今さら、変われるのでしょうか」
勝手に汚されていく称号
そこらじゅうに蔓延る嫌な噂
周りからの突き刺さる視線
今更変えられない紡がれた歴史。
全てリセットできたらいいのに。
普「…まず、もっと自分に自信を持て、
話はそれからだ。
あと国民にも、失礼だとは思わねぇのか
なにより、自分でそれを言って
何が嬉しいんだ。
言えば過去は変わると思ってるのか？
…それは違うだろ、過去は変わらねぇ
だったら、自分から逃げるな。」
…自分から逃げるな、か。
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白いティーカップ(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます！まだまだ未熟な点もありますが、自分のできる限りを尽くしていきたいと思います(>ω<*) (2015年5月7日 18時) (
レス) id: 035419981a (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 白いティーカップさん» おもしろいですね！応援してるので頑張って(*´∀｀*) (2015年5月7日 16時) (レス) id: 0dd20c1040 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫の使い(プロフ) - okok！了解した！ (2015年3月24日 20時) (レス) id: 07f0cd6195 (このIDを非表示/違反報告)
白いティーカップ(プロフ) - モカたんさん» お褒めのコメントありがとうございます！これからも更新頑張ります！ (2015年2月8日 18時) (レス) id: c5434a051b (このIDを非表示/違反報告)
モカたん(プロフ) - 適当に検索してたらでてきました！それで見たんですけどすっごい面白かったです！・・ちなみにヘタリアちょっとかじってます（笑） (2015年2月7日 21時) (レス) id: 82063e5606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白いティーカップ | 作成日時：2014年12月11日 16時
