【APH】軍国少女と普憫な国

二十九頁目「鐘の音」 ページ33

エリザちゃんの女子力アップの修行(？)は
言葉使いから始まった
…すごく手遅れ感がするな、これ

でも、頑張っているエリザちゃんは
誰かを思っている気持ちが込められてる気がした

貴「でも、急に家来るとは思わなかった
　 ごめんね、こんな格好で」

パジャマでベットに寝転がる私は
さぞ滑稽だろう…あぁ…笑うといいさ

洪「こちらこそ、俺…じゃない私
　 も、Aの事情知らずに来ちゃったし
　 それに、お願い事まで聞いてくれて
　 …ありがとう、感謝してるわ」

貴「…どういたしまして」

このセリフを言うのも
ずいぶん久しぶりな気がするな

貴「でも、急に女子力あげたいなんて
　 気になる人でもできたの？」

悪戯っぽく笑ってそう言う私に
どういう訳か
飛び上がって反応するエリザちゃん

…恋する乙女は可愛いなぁ

しかし、そんなふわふわした気分は、
突然の鐘の音によってかきけされる

貴「うっあぁぁ！？」

洪「どっ、どうしたの？」

鐘の音が鳴る=お昼
…お馬さんのご飯やってない

貴「エリザ、お願い、手伝って…お願い…」

洪「いいけど…何を？」

貴「あ、ついでに私の友達を
　 紹介するね、お馬さんだけど」

洪「…あっ(察し)」

ほんのすこし前まで
友達が馬さんしか居なかったし
生き物大事にするのはあたりまえだし

…別に寂しくなんかなかったぞ

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