【APH】軍国少女と普憫な国

二十四頁目「反逆行為」 ページ28

ハ「A、私はね、
　 Aが話したければ止めない」
　
ハ(…きっと彼も、それを望んでいるしね)

貴「…ありがとうございます
　 あと、気にかかっていることがあって…」

ハ「ん？なんだい？」

…ずっと心の奥底で引っ掛かっていたこと

貴「あの事件の
　 すぐあとからだった気がするんです
　 私が、いえ、この国が
　 悪魔の使いと呼ばれるようになったのは」

ハ「…気のせいさ、
　 なぜあの事件と関係があるんだい？」

…それも、そうか
ただの、思い込みなのかな

貴「…ごめんなさい」

ハ「なんでAが謝る必要があるんだ
　 悪いのは噂を流した張本人だろう？」

…噂を流した張本人、か。

ハ「…ねぇA、
　 私が堅苦しいの嫌いなのは知ってるだろ？
　 こういうフリーな時ぐらい
　 敬語やめてもいいんだそ？
　 あと、暗い顔をしない。」

貴「そんな…ほぼ癖ですし…
　 第一、王に向かって
　 そんな反逆的なことなど…」

ハ「…じゃあ、言い方を変える
　 もっと親しい気持ちで接すること
　 そして私の前では暗い顔をしない
　 以下を守らぬ者は私への反逆行為とする！
　 …これで満足か？A。」

…なんですか、それ…
そんなこと、言われたら

貴「従うしか、ないじゃん、ハイル…」

…ああ、やっぱこの人には敵わないな

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