【APH】軍国少女と普憫な国

二十頁目「お願い」 ページ23

王「ギルベルト君、お願いがあるのだが…」

普「ん？なんだ？」

王「自分が二重人格者…
　 この国を苦しめている原因ということを
　 Aには伝えないでほしい」

…そういうことか

普「俺はあいつが
　 聞いておく義務があると思うぜ？ それに、いつか絶対にわかる時がくる
　 隠されていたAはどう思うだろうな」

王「私もそうは思う、しかし…
Aは自分を責めやすいんだ
　 このことを知れば
　 Aが何をするか分からない
　 …一度
　 我が国の騎士団が半壊することがあった
　 Aは自分に力が無かったせいだと
　 何年も自分を責め続けた
…自分の体を痛めつけながらな
　 今はまだ言っておくべきじゃない
　 頼む、まだ、待っててくれないか」

あいつが、そんなことを…
今はまだ、か…

普「分かった、だがよ、いつかその時はくる
　 その時に備えておくべきだと思うぜ
　 俺様も力になってやるよ！ケセセ！」

王「…ありがとう、ギルベルト君」

普「まだ、礼を言うのは早いぜ？
　 それにこれは俺の意思でやってるんだ
　 礼を言われるようなことはしてねぇ」

王「ギルベルト君、貴方って人は…」

俺様も世話焼きになったもんだぜ
…なんかこいつのことほっとけないんだよな

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