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その後も英くんの話は続く。
「男子バレー部で、一年生からスタメン。
勉強もピカイチ。あのルックス。
その上、女子の心を鷲掴みにする無気力な性格。
美しい寝顔。
一年生で今一番激アツなイケメンよ！」
さすがなっちゃん。情報量すご！
それ以上に熱量すご！
呆然となっちゃんを見つめる私の横でえっちゃんがすかさず発言する。
「私でも英くんのこと知ってるよ。イケメンだよねー。
…まさかの、Aは何も知らなかったらしいけど。」
私は慌てて弁解する。
「だって、私は、恋愛をしてる人に興味はあっても、ただのイケメンに興味はないもん！」
そうなのだ。私は無類の恋バナ好き。
故に、恋愛 ＞ イケメン、なのだ。
「まあ、今から見に行こ。百聞は一見にしかず！」
なっちゃんのその言葉により、私たちは恋バナ大会を終了することにした。
〜
キュッ、キュッ、と床を蹴る音が響く、第三体育館。
私たち3人は団子みたいに頭を並べて、扉から覗く。
中には大きい人がいっぱいいた。そりゃそうだ。
バレー部なのだから。
その中に、例の英くんを見つけた。
英くんは端っこの方で柔軟をしていた。
「ほんとにいた。」
「いるよ。何言ってんの。」
えっちゃんもなっちゃんも驚く私を笑っていた。
全然気づかなかった…。今まで。
体育館の中をぽーっと眺める。
いや、なんか、信じられないよ。
そう考えてると急に
「何してるんだ？」
と声をかけられた。
…心臓出るかと思った。
ゆっくり振り向くと、イケメンというより、
「あ、岩泉先輩じゃん。ちーっす。」
えっちゃんが言う。
え？嘘！知り合いなの！？えっちゃん！？
「ああ。
「でしょ？超元気！」
私は、先輩と親しそうなえっちゃんに驚き、なっちゃんの方に近寄る。
「あの、なっちゃん。誰、あの人。」
またなっちゃんは眉を顰めて、
「知らないの？
岩泉先輩。学園一人気がある及川さんの幼馴染であると同時に、こちらも引けを取らないイケメンよ。
筋肉質だし、兄貴的性格で、男女問わず惹かれていってるのよ！」
なっちゃんは言葉を捲し立てた。
「そっちは、榎本の知り合いか？」
岩泉先輩は、こちらを向き言った。
「うん、そうなのー。
こっちがAで、そっちが夏海。」
なっちゃんと私は一礼する。
…これは、何か言わなきゃいけない流れだよね？
えっと、えっーと…
「せ、背大きいですね！！」
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せみ｡(プロフ) - たまごちゃんさん» 読んでくださりありがとうございます！これからもがんばります！ (2020年11月5日 13時) (
レス) id: 4768360623 (このIDを非表示/違反報告)
たまごちゃん - 国見くんの日常っぽい！オムニバス(?)楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2020年11月4日 20時) (レス) id: 901e8bcfe8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せみ｡ | 作成日時：2020年11月3日 0時
