ツラい時側にいてくれたのは…2

×shibayu ページ28

しばゆー 兄妹

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コンコン

し「Aー？おはよー。入るよー？」

し「A、今日も学校お休みする？
…お休みの電話してくるね…」

私は訳あって2週間くらい引きこもっている。

原因は先輩からのいじめとストーカー。

いじめはお兄ちゃんが東海オンエアのしばゆーだということが学校でバレて、先輩からメンバーの連絡先教えてだの会わせてだの。

ストーカーはバイト帰りの遅い時間に後からつけられて、ギリギリ未遂だけど襲われた。

自分で言うのも変だけど、元々は明るい性格で輪の中心にいることが多いタイプだった。

いじめがエスカレートしていっても笑い飛ばせてた。

だけどストーカーされてから一気に人が怖くなってしまい、お兄ちゃん以外の人と話したくないと思ってしまうくらいで。

東海のメンバーもずっと一緒にいたのに、近付けなくなってしまった。

し「A？入るね？
今日は起き上がれそう？」

『うん…お兄ちゃん、ごめんね』

し「ん？なにが？」

『撮影…』

引きこもってからほとんど一緒にいてくれてるので、撮影も行けてない。

行っても一本撮ってすぐ帰ってきてくれる。

し「俺がやりたくてやってんだからいーの！
今日も撮ってすぐ帰ってくるからね。
…ていうか、A顔色悪くない？
調子悪いんじゃない？」

『少し…？
でも大丈夫だと思う』

し「無理しないでよ？
調子変だったらすぐ言って？」

『うん』

それから2人でご飯を食べて、のんびりして、調子のいいときは2人で少し散歩をしに行く。

昼間は外に出られるようになってきた。

1人だったり、夕方くらいになると怖いけど。

今日は顔色が悪いからダメと言われてソファーでゴロゴロした。

し「そろそろ行ってこようかな。
Aソファーで寝ちゃったら風邪ひくからベッド行こ？」

『はーい』

ベッドに入ったのを確認してからお兄ちゃんは撮影に出かけた。

少しだけ寝ようかな、と眠りについた。

ふと気が付いたら外には夕日が輝いていて、飲み物でも飲もうかとベッドから出たら視界が歪んで、床にしゃがみ込んだ。

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