ツラい時側にいてくれたのは…2

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と「帰れそうか？」

『少し休んでから帰ろうかなって思ってた…っ』

話しているうちに目眩も酷くなるしおなかが更に痛くなってきて、机に伏せる。

と「A？まだ目眩してるのか？」

『ん…気持ち悪い…』

と「えっ、吐きそうか？」

『クラクラして気持ち悪い感じ…』

と「少し落ち着いたら帰ろう。」

『はい…』

としくん先生は、待ってろよ。と言って教室を出た。

少しして目眩が治まってきたとき、としくん先生が教室に戻ってきた。

と「目眩どうだ？」

『今なら大丈夫…』

と「よし、帰るか。」

下駄箱まで行き、待ってくれてたとしくん先生にお礼を言って帰ろうとした。

『としくん先生ありがとう。また明日。』

と「は？なに言ってんの？
家まで車で送るに決まってんじゃん。
ほら、こっち。」

『え、だって生徒は送らないって言ってたじゃん。』

と「体調悪いやつは別だろ？」

そう言って車に乗せてくれた。

車の中でも、

「目眩大丈夫か？」
「止めて欲しかったら言えよ？」
「寒くないか？」

と声をかけてくれた。


あっという間に家まで着いてしまった。

と「A、ここか？」

『うん！としくん先生ありがとうございました！』

と「少し顔色良くなったな。
体調しっかり良くしろよ！
明日も体調悪かったら無理すんなよ？」

『はーい！としくん先生気を付けて帰ってね』

と「おー、じゃあな。」

プッと短くクラクションを鳴らしてとしくん先生は帰っていった。


家でゆっくり休んだからか、としくん先生に送ってもらったからか、翌日はあまり生理痛も辛くなかったので学校へ行った。

朝としくん先生とすれ違うときにお礼を言ったら、

と「体調良くなって良かったな！
今日の体育は無理すんなよ？」

と言って、頭にポンと手を置いてどこかへ行ってしまった。

としくん先生の耳が少し赤く見えたのは、内緒にしておこう。


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