グラサンが50 ページ10
与謝野視点
国木田は少女の言葉が終らないうちに少女に目線を合わせた。
「お前は配偶者計画の条件58項目中31項を満たさんので却下だ」
『は』
少女の代わりにAがキレた。
『そう言うところだよ国木田。逆に国木田の配偶者58項目がどんなものなのか見てみたいよ。太宰が言ってたよ。女性には見てたらいけないものだって。』
Aはニヤニヤしながらジリジリと国木田に近寄る。
Aが笑っている時は碌なことがない。
手帳が奪われる。そう感じた国木田は手帳を内ポケットにギュッと押し込む。
そんな中、少女はAを見て言った。
「誰なん、サングラスのお兄さん」
Aの動きがピタッと止まる。
『嘘やん…僕、国木田が爆発した時からずっといたやん…』
顔を手で覆い、しゃがみ込み、悲しそうに言う。
「俺が爆発したわけではない。爆弾が爆発したんだ」
国木田は「はぁ」とため息を吐きながら言った。
『僕はA、志賀Aだよ。国木田の後輩』
「お兄さん国木田の部下なんや!」
少女は目を輝かせて食いついた。
Aは立ち上がり、
『いや…部下というか…何というか…』
予想外の部下発言にキョドルA。
「ウチは文!よろしゅう」
『え、あ、宜しく?』
___
【おまけ。】
「国木田くん!じゃんけんしよう!」
明るく言う太宰
「仕事をしろ太宰」
パソコンから目を離さない国木田
「じゃーんけーん…」
勝手に掛け声を始める太宰
「お、おい待て!」
焦る国木田
「ぽん!」
太宰チョキ✌️ 国木田グー✊
「はぁ、満足したか?早く仕事をし…イででででで…!」
「私のチョキは国木田くんのグーより強いのだよ!」
チョキでグーを力一杯鋏む太宰
自分のグーが2本のキョキの指で鋏まれる国木田
「だ、大丈夫ですか?」
心配になって来た中島
「敦!コイツをどうにかし…いててててて!」
調子にのる太宰
「いい加減に…しろ!」
綺麗な弧を描き国木田に飛ばされる太宰
『いいぞ!もっとやれ!』
野次を飛ばす志賀
中島は声を大にして言いたかった。
「誰かっ!この状況に収集をつけて下さい!」
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三原色 - 。さん» なななんと!ありがとうございます!これからも何となくで頑張って参りますので何卒…生暖かい目でよろしくお願い致します! (7月1日 17時) (レス) @page10 id: 3ea33a02c4 (このIDを非表示/違反報告)
。 - とっても面白いですね!応援してます (7月1日 11時) (レス) @page10 id: 26c600857a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三原色 | 作成日時:2023年5月31日 21時